アダルトチルドレンが引き起こす問題や症状

生きづらさや人間関係の悩み、

 

精神的な苦しみなどを解決しよう

 

と、考えた時に

 

最初に思い浮かぶのが

 

精神科や心療内科への受診

 

ではないでしょうか?

 

 

アダルトチルドレンは病名ではなく

 

症状を表す言葉です。

 

では、精神科や心療内科では

 

アダルトチルドレンを診てもらい

 

治してもらうことは出来ないのでしょうか?

 

 

今回は、アダルトチルドレンと

 

医学との関係や精神疾患について

 

などをお伝えしていきますね。

 

アダルトチルドレンと医学

 

最初にお伝えしたとおり

 

アダルトチルドレンというのは

 

病名ではありません。

 

もし、精神科や心療内科を受診した場合

 

医師からは

 

不安症やうつ病

 

境界性パーソナリティ障害などの

 

病名を告げられることがあるケースがあります。

 

アダルトチルドレンは病名ではないので、

 

症状から考えられる病名を

 

医師は診断してくれるのです。

 

中には、

 

アダルトチルドレンという可能性もある

 

と、伝えてくれる医師も居ますが、

 

かなり少数のケースである、と

 

考えておいてください。

 

カウンセリングでも治らない

 

精神科や心療内科では

 

アダルトチルドレンは治せない。

 

そこで、

 

専門家のカウンセリングを受けたけれど

 

アダルトチルドレンの症状が良くならない

 

という場合があります。

 

そのような場合、

 

緩和されない生きづらさの原因が

 

アダルトチルドレンではないという

 

可能性があります。

 

そこで病院へ受診してみると、

 

アスペルガー症候群や

 

学習障害というような

 

病名を医師から伝えられることも。

 

 

アダルトチルドレンは、

 

機能不全家族で育ったことにより

 

ネグレクトや虐待などの被害を受け

 

脳機能の弱さが表に出てしまうことがあり、

 

アスペルガー症候群などの発達障害も

 

先天的な脳機能の弱さが原因で

 

発症すると言われています。

 

アダルトチルドレンも発達障害も

 

脳機能の弱さから

 

生きづらさを感じてしまうのです。

 

が、それが先天的なものなのか

 

機能不全家族で育ったためなのか

 

専門家でも医師でも

 

見分けるのがとても難しいのです。

 

 

もし、あなたが今

 

自分はアダルトチルドレンではないか?

 

と感じているならば、

 

専門家のカウンセリングを受けることと同時に

 

医療機関にも訪れてみることを

 

おすすめします。

 

信頼できる所で

 

複数の診断を受けることで、

 

あなたの生きづらさの原因が何なのか、

 

あなた自身が気付くきっかけにもなりますし、

 

生きづらさの改善の道を見つけることが

 

出来るきっかけにもなるでしょう。

 

アダルトチルドレンが抱きやすい障害

 

アダルトチルドレンは

 

機能不全家族の中で

 

多くの犠牲を強いられる

 

という辛い過去を持っています。

 

そのことが原因で

 

様々な障害を抱えていることがあります。

 

①精神疾患

 

アダルトチルドレンが抱えやすい

 

障害の一つが精神疾患。

 

その中でも、

 

・境界性パーソナリティ障害(人格障害)

 

・依存症

 

 

が、アダルトチルドレンが抱えやすい障害として

 

とても有名です。

 

機能不全家族で育ったことにより

 

他人との距離感の保ち方が分からず

 

相手にとって踏み込んで欲しくない部分に

 

無意識のうちにズカズカと踏み込んでしまう

 

ということがあります。

 

境界性パーソナリティ障害は

 

このような行動が強く出てしまった状態

 

と言えます。

 

また、

 

アダルトチルドレンは

 

子供の頃から家族の面倒を見たり

 

話を聞いたりするというような

 

生活をしてきました。

 

「家族は私が居なければ支えられない!」

 

と思い込んでしまうようなことも。

 

このような場合に、

 

恋人など親しくなった相手に対して

 

自分と同じ環境に置きたい、と考えてしまい

 

共依存状態に陥ってしまう可能性が

 

考えられます。

 

②発達障害

 

アダルトチルドレンが

 

発達障害になりやすい

 

ということではありません

 

これは、

 

発達障害を抱えている人が

 

実はアダルトチルドレンである

 

という可能性が高いということ。

 

発達障害を抱えている人は、

 

幼い頃に

 

親に褒められるよりも怒られるという

 

経験を多くしてきた環境であった

 

ということが考えられます。

 

アスペルガー症候群の人は、

 

人の気持ちが理解出来なかったり、

 

言葉の裏を読むことが出来なかったりします。

 

また、ADHDの人の場合は、

 

落ち着きが無く、

 

状況把握が出来ない

 

という特徴があります。

 

そう言ったことから

 

親から叱られる機会が多く、

 

アダルトチルドレンの症状を

 

抱えてしまうことが考えられるのです。

 

 

自分一人では判断が難しい問題でもあるので、

 

カウンセラーなど

 

専門家の手を借りて、

 

現状把握をすることがとても大切になってきます。

 

アダルトチルドレンと愛着障害

 

アダルトチルドレンと愛着障害は

 

違うと考える場合と

 

含まれると考える場合があります。

 

愛着障害とは?

 

愛着障害とはどういったことを指すのでしょう?

 

まず、愛着というものは

 

家族や友人、

 

物や場所の場合もありますが、

 

特別な情緒的なつながり、結びつきのことを

 

愛着と言います。

 

代表的なものは

 

母子関係

 

です。

 

 

愛着は幼少期に形成されるもの。

 

乳幼児の育児では、

 

ほとんどの場合において

 

子供が欲求を伝え

 

親がその欲求を満たし、

 

親がそれに満足感を感じることによって

 

親と子の絆が深まり

 

愛着関係が出来上がります。

 

子供が遊んでいる時など

 

ふと不安を感じた時に

 

親の元へ駆け寄り

 

親の顔を見て安心する、

 

というような

 

安心感を得られる拠り所が

 

愛着関係の元となります。

 

 

これが、

 

親が病気であったり

 

DVなどの問題であったりを

 

抱えている機能不全家族の元では

 

上手く働きません。

 

十分な愛着関係を築けなかった場合、

 

愛着障害という状態に陥ってしまうのです。

 

 

愛着障害を抱える人は、

 

いつも不安であり、

 

愛情というものが分からず、

 

愛されるということも分からない、

 

そして、他人とうまく関わることが出来ず

 

親密な人間関係を結べない

 

と言うような悩みを抱えているのです。

 

アダルトチルドレンと愛着障害の違い

 

アダルトチルドレンと愛着障害は

 

一応、違うものとされています。

 

しかし、多くの重なる部分があるのも事実です。

 

アダルトチルドレンの中に

 

愛着障害を持つ方が居て、

 

その逆の場合の方も居ます。

 

改善方法も、

 

心療内科などの治療の場合は

 

同じ様な改善プログラムが組まれることも。

 

 

愛着障害の原因は

 

幼少期に限られるのですが、

 

アダルトチルドレンの原因は

 

幼児期~中学生くらいまでの場合があり、

 

年齢的に分けて考えられることもあります。

 

愛着障害の改善

 

愛着障害の症状は、

 

心の拠り所を作り

 

何かを好きになること、

 

好きになってもらうこと、で

 

改善することが出来ます。

 

また、

 

カウンセリングを受けるのも有効です。

 

最近では、

 

愛着障害克服のためのサイトや

 

実際に克服した方のブログなどもあります。

 

一人で悩みを抱え込まず、

 

こういったものを利用してみるのも

 

症状の改善には効果的ですよ。

 

アダルトチルドレンから引き起こされる精神疾患

アダルトチルドレンは

 

幼少期のトラウマが

 

大人になっても改善されず

 

生きづらさを抱えた人たちのこと。

 

そんなアダルトチルドレンは

 

二次的な精神疾患を抱えてしまう

 

ということが考えられます。

 

①うつ病、うつ症状

 

機能不全家族の元で育ち、

 

自己肯定感を

 

正しく育てることができなかった

 

そんなアダルトチルドレンは、

 

自己評価も低く、

 

「自分には無理だ」

 

「何をしても失敗してしまう」

 

「生きている意味が無い」

 

などと

 

うつ状態に陥ってしまうことが

 

考えられます。

 

②依存症

幼少期のトラウマを忘れるために

 

何かに依存してしまう

 

というケースも考えられます。

 

アルコール、ギャンブル、薬物などの

 

依存症に陥りやすいのです。

 

③不安障害、不安症状

 

親の機嫌がコロコロと

 

いつ変わるかわからない、

 

そんな生活の中で

 

なるべく親を刺激しないように、と

 

緊張した生活を送ってきた

 

アダルトチルドレン。

 

心が安心したり、安定したりという

 

感情を知らないまま育ち、

 

大人になって

 

不安障害を発症するケースがあります。

 

④ひきこもり

機能不全家族の中で育った子供は

 

友好的な人間関係の築き方を知らず、

 

学校や社会に出てから

 

様々な問題やトラブルを起こしてしまうことが。

 

その結果、

 

学校や会社に居ることが出来なくなり、

 

家に引きこもってしまうというケースも

 

少なくありません。

 

⑤PTSD

 

日常的に

 

物理的・精神的な虐待を受けていた場合、

 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)を

 

発症することが少なくありません。

 

生活している中で

 

 

突然、親からの仕打ちを思い出し

 

苦しむケースが多いです。

 

⑥摂食障害

機能不全家族の中で、

 

自分が親から愛されているという実感がなく

 

見捨てられてしまうかもしれない、

 

という不安の中で生活している子供が、

 

親の注意をひくために

 

無意識のうちに陥ってしまう可能性があるのが

 

摂食障害です。

 

摂食障害に陥ることによって

 

親から世話をしてもらえる、

 

意識してもらえる、

 

ということがありますが、

 

決して体にも心にも良い事ではありません。

 

 

自身が抱える生きづらさの原因が

 

アダルトチルドレンではないか?

 

と、感じている方は

 

精神科や心療内科、

 

専門家によるカウンセリングなど、

 

まずは一歩踏み出してみてください。

 

自身の生きづらさの原因が見えてくれば

 

その苦しみへの対処法も見えてきます。

 

一人で苦しみを抱えるのは

 

とても大変なことです。

 

誰かの理解を得られたり、

 

助けの手を伸ばしてくれる

 

相手を見つけたりすることで、

 

あなたの生きづらさを

 

少しでも楽にしてあげることが出来ますよ。