アダルトチルドレンの人間関係がうまくいかない理由
自身がアダルトチルドレンではないか?
と、悩みを持つ方は
学校や仕事場などで
人間関係がうまくいかないことから
その様な悩みを持つことが多いです。
では、
アダルトチルドレンの人間関係が
うまくいかない理由とは
一体どこにあるのでしょう?
人間関係の基礎
アダルトチルドレンが
人間関係に悩みを持つ原因は
幼少期の家庭環境にあります。
アダルトチルドレンは
機能不全家族で育ちました。
機能不全家族とは、
家族としての機能を果たさない家庭。
本来ならば、
子供は家庭の中で人間関係の
基礎となる部分を学んでいきます。
他人に対して、
「これくらいなら踏み込んでも大丈夫」
「ここまで近寄ってしまうと良くないな」
と言うようなことを
実際に経験して、
時には失敗もしながら
学んでいくのです。
しかし、
機能不全家族の中では
その様な学びの機会が得られません。
子供時代に子供らしく
無邪気に人と接して
失敗を学ぶということが出来ず、
他人との距離感と言うものを
掴むことが出来ないのです。
子供らしく無邪気に遊びまわる
ということが、
実は人間関係の基礎を学ぶのには
とても役立つことだったんです。
大人になって…
幼少期に人間関係の基礎を学べなくても
大人になってから学び直せばよい
と考えますよね。
しかし、
人間関係の基礎と言うものは
大人になってから学び直すのが
とても難しい事柄だったりするんです。
子供の頃には、
多少他人の内面に踏み入って
相手に不快な思いをさせてしまっても
少し時間が経てば
お互いまた笑い合い
一緒に遊ぶことが出来るのですが、
大人になるとそうもいきません。
不快な思いをした相手は
「デリカシーのない人」
「常識のない人」
などと感じ、
距離を置かれてしまう可能性があります。
こちらから近寄ることを止めて
あちらから寄って来てくれるのを待っても
相手がなかなか近寄ってきてくれない
ということは簡単に想像が出来てしまいますね。
学び直すために
では、大人になってしまったら
人間関係の基礎を学ぶことが出来ないのか?
と言うと、
全く出来ないわけではありません。
アダルトチルドレンは
元々人間関係に対して苦手意識を持っていたり、
自己肯定感の低さから
人づき合いを諦めてしまうことが多いのですが、
人間関係の基礎を学ぶためには
信頼できる相手を見つけることで、
学び直しができるのです。
「そのような人は居るの?」
と不安に感じるかもしれませんが、
まずは一緒に居て安心できる人を
探してみましょう。
そして、
「これくらいなら大丈夫かな?」
と、少しずつ距離感を掴んでいきましょう。
仕事で感じる問題
アダルトチルドレンが
仕事場でのどのような場面で
人間関係の難しさを感じるのか、
一つずつ見ていきましょう。
①適切な距離感が分からない
アダルトチルドレンは、
人を信頼するのが苦手
人との境界線が分からない
というような悩みを抱えていることが
とても多いです。
人を信頼できないのは、
機能不全家族の中では
親との約束が軽んじられて
簡単に破られてきた
という過去の経験からきています。
そして、
他人との適切な距離感を掴むのが
苦手だということもあり、
人間関係に悩む方が多いのです。
そんなアダルトチルドレンは、
一緒に働いている人に対して
信頼を抱くことが出来ず、
また、
相手の踏み込んで欲しくないと
感じている部分にまで
無意識に踏み込んでしまっていたり
するのです。
②危機的状況に弱い
アダルトチルドレンでなくても
危機的状況に強い人というのは
なかなか居ないでしょう。
しかし、
アダルトチルドレンは
そうでない人に比べて
危機的状況にとても弱い
と言えます。
問題となる出来事に対して
アダルトチルドレンは
必要以上に自身を危機的状態に
追い詰めてしまいます。
すると、
頭が働かなくなり
足がすくんでしまうのです。
自己肯定感や自己評価の低さから
自身を必要以上に追い詰めてしまう
ということに繋がってくるのです。
③長く続かない
アダルトチルドレンは
同じことをコツコツ続ける
ということを
苦手だと感じる人が多いです。
どのような仕事でも
最初は熱心に取り組めるのですが、
徐々にその熱は冷め
変化のなさを辛く感じるように。
そのため、
短期間で仕事をコロコロと
転職する人も居たりします。
恋愛で感じる問題
アダルトチルドレンは
恋愛の場面でも悩みを抱えることが
とても多いです。
①恋人との境界線が分からない
好意を抱いている相手に対して、
どこまで踏み込んで良いのか
ということが分からず、
相手が踏み込んで欲しくない
と言うような部分にまで
ズカズカと入り込んでしまう
と言うようなことがあります。
そのため、
好意を抱いている相手を
不快にさせてしまうのです。
他人との境界線も、
幼い頃に家庭内で学ぶものです。
しかし、機能不全家族の中では
それらを学ぶ機会が得られず、
大人になってから悩み苦しむことに
なってしまうのです。
②頼れない
アダルトチルドレンは
幼い頃からの学習で
人に対して「期待をしない」
ということが身についています。
幼い頃に
親に対して期待しても
その期待が裏切られ続けた
という経験からくるものなのですが、
それが恋人にも当てはまってしまうのです。
恋人に対して期待しないという心で居るため、
相手にもそれが感じ取られてしまいます。
自分に対して期待をしてくれない
そんな相手と
恋が長続きするか…?
難しいということが
想像できてしまいますよね。
③管理したい
アダルトチルドレンは
機能不全家族という
不安定な環境で育ちました。
そのため、安定感や安心感というものを
とても強く求める傾向があります。
そして、周囲を管理下に置きたい
と考えるのです。
仕事の場面でも、
恋愛の場面でも、
そのような傾向がみられます。
恋人を自分の管理下に置き、
相手の意見や意志を
無いものとして接します。
そんなことが続くと、
恋人は自身の意思を
表現しなくなっていきます。
そんな相手と結婚し、
家庭を作った場合、
その家庭は、
機能不全家族になっていくのです。
連鎖する問題
アダルトチルドレンは、
その悩みが連鎖していく
というところに恐怖があります。
アダルトチルドレンの問題が
子や孫の世代にまで続いていくことを
世代間連鎖
と言います。
親がアダルトチルドレンであると、
その子も孫にも
どんどんと
アダルトチルドレンの悩みが
連鎖していくのです。
アダルトチルドレンとして
生きづらさなどの
悩みを抱えていて、
苦しみが分かっていても、
その苦しみをしっかりと治しておかないと
大切な子供や孫にも
連鎖していってしまう
それがアダルトチルドレンの怖さです。
アダルトチルドレンであるために、
共依存の関係に陥ってしまったり、
あなた自身が
ストレスなどから
精神的に不安定であったりすると
それらが原因で
機能不全家族となってしまいます。
自身の悩みや生きづらさの解決だけでなく、
大切な家族を守るという面でも
アダルトチルドレンの悩みは
解決しておきたいものです。
アダルトチルドレンは
病名ではありません。
そこで、
アダルトチルドレンを専門にしている
カウンセラーなど
専門家に助けを求めてみては
いかがでしょうか?
あなたがアダルトチルドレンの
苦しみから解放されるだけでなく、
家族など大切な人を守る
ということにも繋がっていきますよ。