自己肯定感の高め方|低い人の特徴
自己肯定感とは、
・ありのままの自分を受け入れる力
・自分の存在価値を認める力
のことです。
そして子供の頃の親子関係や家庭環境が、自己肯定感を育む上で大きな影響を与えます。
自己肯定感は自分一人の力で育つものではありません。
親や家族との関わりの中で育っていきます。
なので自己肯定感が低いと感じている人は、自己肯定感が低くなってしまった原因というものが必ず存在するのです。
自己肯定感の低い原因(家庭環境・親子関係)
では、自己肯定感の低い原因とはいったい何なのでしょう?
家庭環境と親子関係という二つの事柄が、自己肯定感を育てるということに大きく影響していきます。
子供の自己肯定感を低くしてしまう家庭環境や親子関係を大きく4つに分けてお話します。
1身体的な暴力
・殴る
・蹴る
・叩く
・髪を引っ張る
・物を投げる 等
いわゆる暴力と呼ばれるような事がここに当てはまります。
2精神的な暴力
・否定的な言葉(暴言・脅迫)
・過保護、過干渉
・過剰な期待、支配
・コントロール
・親の言いなり、思い通りにしようとする
・家庭内で暴力やDVモラハラ 等
精神的な暴力と聞くといまいちピンと来ないかもしれません。
が、親や家族から日常的にかけられていた言葉や、あなたを精神的に追い詰めていたであろう親や家族の行動がここに当てはまります。
あなた自身が身体的な暴力を受けていなくても、家庭内で暴力をるう人とふるわれる人がいた、というだけでも子供にとっては大きなストレスになります。大人であっても居心地の悪さやストレスを感じますよね。これらのことが、自己肯定感が低い人を育ててしまう原因にもなるのです。
3育児放棄
・子供の面倒を見ない親
・子供に関して無関心
・無視、拒絶
・親の離婚、浮気 等
育児放棄と聞くと、子供の面倒を見ない親のことを指すのではないか?と感じられるでしょう。
しかしそれだけでなく、子供の存在を無視したり拒絶する事も育児放棄に当てはまります。
また、親の離婚や浮気ということも育児放棄に繋がる事柄と言えます。
4性的な暴力
・子供に性的な写真や動画を見せる
・子供の前で性行為をする
・子供に性的な行為をする 等
子供に対して性的なことをおこなうのも、逃げ場のない子供にとっては暴力です。
直接性的な行為をしなくても、性的な暴力に繋がる事柄は多々あります。
身体的な暴力や育児放棄等、子供にとって暴力や悪い影響を与えるであろうと想像しやすい事柄もありますが、精神的な暴力と言う目に見えない暴力も子供にとって大きな影響を与えます。
目に見えないからこそ、精神的な暴力は厄介と言えますよね。
暴力をふるっている側の親や家族にも、自分が子供に対して暴力をふるっているなどと言う自覚がないことも多いでしょう。
自己肯定感の低い人の特徴と高い人の特徴
幼い頃に自己肯定感を育てることができなかった人と、自己肯定感を育てることができた人の違いとは一体なんでしょう?
自己肯定感の低い人
自己肯定感の低い人は『自分軸』がありません。
・他の人に振り回される
・相手の感情や問題を背負う
・人の目や評価が気になる
・ストレスを溜めやすい
・依存的な関係になりやすい
・対人関係がうまくいかない
これらのことが、自己肯定感の低い人に現れる特徴と言えます。
自己肯定感の高い人
自己肯定感の高い人には『自分軸』があります。
・自分らしく生きられる
・自分の気持ちを大切にできる
・自分を受け入れ肯定できる
・相手も受け入れ尊重できる
・ストレスに強くなる
・良好な対人関係を築ける
これらが、自己肯定感の高い人の特徴です。
自己肯定感が低いことで『自分軸』を持つことができず、それが自己肯定感の低い人が悩み、苦しむ原因になってしまいます。
自分のことが嫌いだと感じてしまったり、自信を持てなかったり、自己評価が低かったり、自己否定感が強い、と言うような事柄も全て『自分軸』を持つ事ができなかった事へとつながり、自己肯定感の低さという形で現れるのです。
『自分軸』を持つことができれば、人に振り回されることは無くなります。
人に対して依存的になることも無くなるでしょう。
対人関係も円滑にすることができます。
自己肯定感が低いと感じている方が『自分軸』を持ち、自己肯定感を高めたい、と感じるのは自然なことですよね。
そもそも、『自分軸』を持つことができる自己肯定感の高い人と持つことができなかった自己肯定感の低い人の差は何なのでしょう?
それは、幼い頃の家庭環境や親子関係が深く関係しています。
人は誰しも3つの欲求を持っています。
・受け入れられたい(愛情欲求)
・理解されたい(受容、共感欲求)
・認められたい(承認欲求)
これら3つの欲求が満たされたかどうかで自己肯定感を高めるか?、『自分軸』を持つことができるか?ということが決まってきます。
子供の頃にこの3つの欲求を満たされずに育った人は、大人になってからその欲求を満たそうとします。
そこで、仕事や恋愛依存など対人関係で欲求を満たしてもらうことを求めてしまい、それが様々な問題につながってしまうのです。
自己肯定感が低いと引き起こしやすい、問題や症状
自分軸の無い自己肯定感の低い人は、
・自分に自信がない
・自分が嫌い
・自分の価値が感じられない
・無力感がある
・人の軸に振り回されてしまう
・嫌われるのを恐れ、相手の言いなりになる
・人に認められるため頑張る
・人の機嫌を過剰に伺う
・嫌な事があっても断れない
・相手が悪いのに、自分のせいだと思ってしまう
・依存的な人や暴力的な人を受け入れてしまう
これらの事柄で悩んでいたりするのではないでしょうか?
自己肯定感が低い人には、引き寄せやすい人のタイプや現れる症状というものがあります。
引き寄せやすいタイプの人と現れやすい症状を見て、気付くことがあったのではないでしょうか?
自分軸を持つことのできない自己肯定感の低い人には、同じようなタイプの人が寄って来てしまうのです。
人間関係において負のループに陥ってしまい、苦しみや悩みが尽きる事なく襲ってくるような状態になってしまうんですね。
自己肯定感の高め方
ここまでこの記事を読んでくださった方は、自己肯定感の大切さに気づかれたのではないでしょうか。
自己肯定感を高め、自分軸を持ち、人間関係における負のループや、自分が抱える苦しみや悩みを解消させるためには7つのステップがあります。
これからご紹介する7つのステップは、自己肯定感を高めるためのステップ。
自己肯定感を高めることができれば、自分の価値を認められるようになります。
自己肯定感が低い人と言うのは、子供の頃に受けた『傷』を抱えている状態と言えます。
自分自身では気付いていなくても、何らかの傷つく出来事があり、トラウマとなっていたりするものです。
その傷に気付くことで悩みや苦しみを克服するのが最初のステップとなります。
しかし、人によってはこの最初のステップで『否定』や『拒否』が生まれることがあります。
・人のせいにしてはいけない
・親の言う事を聞かなければいけない
・これくらいの暴力大したことは無い
・どこの家庭にも問題はある
・親から愛されて育った(歪んだ愛情)
・自分は普通の家庭で育った
・過去の事だから仕方ない
・人に頼ってはいけない
・感情を出してはいけない
・自分はダメな人間
・両親の仲が悪いのは自分のせい
・〇〇してはいけない
・〇〇であるべき
これらの思考や思い込みから、子供の頃に受けた傷を見つけることが出来なかったり、向き合うことが難しかったりする場合があるのです。
これは、悪いことではありません。
これらの思考を抱いてしまった原因でもある家庭環境。
子供にとっては世界の全てと言っても過言ではないですよね。
そんな世界で親に頼らなければ生きていくことのできない子供。
そんな子供にとって親に見捨てられるという事ことは『死』につながる大事です。
そこで、無意識のうちに子供は親の都合の良い子供であろうとします。
親の機嫌を損ねてしまうような言動はしてはいけない、苦しみや悲しみも一人で抱え込み我慢しなくてはいけない、と親に嫌われる事こと無いように必死に耐えるのです。
子供の頃のそんな無意識の行動や思考が、大人になって歪みとして現れ、貴方の苦しみや悩みとなるのです。
大きな壁のように感じるかもしれませんが、
まず、自分が子供の頃に親や家族から傷つけられその時にネガティブな感情が抑え込まれたという事に気づき、その感情を開放して癒してあげる
ということが大切になります。
子供にとって世界の全てであった家庭では通用し、生き延びるために必要であった歪んだ思考や価値観は、大人になって社会に出ると通用しなくなります。
家でのルールと社会でのルールのギャップが生きづらさの原因となるのです。
この生きづらさの原因である歪んだ思考や価値観に気付くことも、自己肯定感を高めるためのステップの一つ。
子供の頃から抑え込んできたネガティブな感情を解放し、歪んだ思考や価値観を修正できたら、そこからプラスの経験や感情、目標などプラスの側面へ目を向けていきましょう。
【自己肯定感を高める7つのステップ】
悩みや苦しみを抱いて、失敗や挫折を経験してきた人ほど、その人にしかない魅力や個性、強みや長所が隠れています。
マイナスだと感じていた出来事をプラスの側面から見たり、過去ではなく未来の視点から見たり、悩みや苦しみの原因だけでなくその悩みや苦しみの中にどんな意味(目的)があったのかを見つけ、それが自分の中で活かされていたことに気づくことが大切なのです。