愛着障害の克服法

愛着障害を抱えている人や

 

周囲に愛着障害によって

 

悩んでいる人が居る

 

という人たちにとって

 

一番知りたいのは

 

愛着障害の克服方法ですよね。

 

人間関係において

 

苦しさや生きづらさを感じてしまう

 

そんな愛着障害を克服するためには、

 

人の力がとても重要になってきます。

 

絆の安全基地

人間関係が上手くいかない…と

 

悩んでいる方が抱えている

 

愛着障害。

 

幼い頃に受けた

 

愛着の傷を癒すためには

 

人の力がとても重要になります。

 

家族や恋人、パートナー、

 

カウンセラーなどの専門家でも構いません。

 

あなたの安全基地となってくれる

 

心の底から信頼できる人

 

を見つけることが重要です。

 

子供の頃に満たすことが出来なかった

 

愛情を改めて受けること、

 

不安などの感情を解放すること、

 

それらの行動をおこなうためには

 

安全基地が必要不可欠なのです。

 

 

本来ならば、

 

幼い頃のあなたの安全基地は

 

母親など、身近な家族です。

 

しかし、

 

安全基地となるべき人との間に

 

安定した愛着関係を築けなかった

 

と言うことが

 

大きな傷となって

 

今のあなたを苦しめているのです。

 

 

大人になった今、

 

のあなたにとって

 

安全基地となってくれる人を見つけましょう。

 

愛着障害の克服は

 

そこから始まります。

 

2つのプロセス

愛着障害を克服するために

 

安全基地となってくれる人を見つけたら、

 

愛着障害の克服のスタートです。

 

 

まず、

 

自分は周囲の人たちに受け入れられる

 

というポジティブな体験をしましょう。

 

安全基地となってくれる人に

 

「私は受け入れられているのだ」

 

という体験をします。

 

共感し、共感される、

 

という体験が

 

あなたが今まで抱いてきた

 

周囲の人たちと分かり合えない、

 

人間関係が煩わしく感じる、

 

嫌われないか不安に感じる、

 

というようなネガティブな感情を

 

少しずつ薄めていってくれるでしょう。

 

 

そして、体験の他にもう1つ大切なのが

 

言葉を使うプロセス。

 

子供の頃にあなたが受けた傷、

 

感じた不安など

 

ネガティブな感情や考えを

 

言葉にして

 

安全基地となってくれる人と共有します。

 

幼い頃のことを思い出すのは

 

決して楽なことではないでしょう。

 

ネガティブなことを思い出すのですから、

 

苦しい思いをすることもあります。

 

中には、

 

昔のことなんて忘れた、思い出せない

 

と感じる人も居るかもしれません。

 

しかし、

 

ゆっくりと時間をかけて

 

過去のあなたを見つめていきましょう。

 

不安に感じることがあったら、

 

安全基地となってくれている人と

 

その感情を共有します。

 

 

自身が、

 

人に受け入れられている、

 

共感し合える

 

という体験と共に

 

言葉を用いて

 

あなたの心を吐き出すという

 

2つのプロセスが

 

愛着障害の克服には

 

とても効果的です。

 

安全基地のあり方

愛着障害の人を支える

 

安全基地となる人は

 

どの様にあるべきでしょうか?

 

 

まず、

 

愛着障害を抱えている人に対して

 

共感を示しましょう。

 

苦しかった過去の話や

 

現在の想いを吐きだしている

 

愛着障害に悩む人に対して、

 

その感情に共感し、

 

ゆっくりとその話を深めていきましょう。

 

否定的な言葉は使わず、

 

すべて受け入れて、受け止める

 

という気持ちで

 

向き合いましょう。

 

ネガティブな感情を

 

その人の言葉で話してもらうことが

 

何よりも大切なことなので

 

じっくり話を聞くという

 

姿勢を持っていれば

 

カウンセラーなどの

 

専門家でなくても

 

愛着障害に悩む

 

あなたの大切な人を

 

その悩みから

 

解放してあげることが出来るのです。

 

安全基地となる人には

 

5つの押さえておいて欲しい

 

ポイントがあります。

  1. 安全の保障
  2. 応答性
  3. 共感性
  4. 安定性
  5. 誠実さ

以上の5つが

 

安全基地となる時に

 

押さえておきたいポイントです。

 

①の安全の保障は、

 

愛着障害を抱える人から

 

一緒に居ても傷つけられることの無い

 

存在である

 

と、認識されるために大切なことです。

 

②の応答性は、

 

相手が求めている時に

 

その求めに応じてあげる

 

ということです。

 

これは、

 

決して愛着障害を抱える人を

 

甘やかすという様なことではありません。

 

必要な時に

 

正しい相槌をうつ様なものと

 

覚えておきましょう。

 

③の共感性は、

 

愛着障害の人の心に寄り添い

 

その心に合った共感を示すことです。

 

④の安定性は、

 

いつも一定の対応をとる

 

ということ。

 

気分や日によって

 

対応が変化してしまうと

 

愛着障害を抱える人に

 

不安を与えてしまいます。

 

①の安全の保障が脅かされたと

 

受け取られてしまうこともあるので、

 

安定性はとても重要になります。

 

⑤の誠実さは、

 

相手を一人の人として扱うということ。

 

愛着障害を抱えていても

 

相手は一人の人です。

 

相手の気持ちを尊重し、

 

そのうえで

 

必要な時には

 

相手に助言をすることが出来る

 

というのが誠実さ。

 

相手の心に沿って考えることや

 

共感することは必要なことですが、

 

必要な時には

 

相手の意思に反する言葉を

 

伝えてあげるのも

 

誠実さです。

 

 

愛着障害を抱える人にとって、

 

自分のことをなんでも話せる人

 

というのはとても貴重で重要な存在。

 

この出会いがあることで、

 

愛着障害の克服に

 

大きな一歩を踏み出すことが出来るのです。

 

二人三脚で

安全基地という存在を

 

見つけることが出来たら、

 

愛着障害の克服に

 

向かっていくことが出来るでしょう。

 

不安型の人は、

 

感情的になりやすい傾向があります。

 

反対に、

 

回避型の人は

 

問題に対して見て見ぬふりをしてしまいます。

 

この特徴を

 

自分自身も、

 

安全基地となってくれる人も、

 

お互いに把握しておくことで

 

愛着障害の克服も

 

少しスムーズにすることが出来ます。

 

不安型の人は、

 

安全基地となってくれる人に対して

 

何でもかんでも

 

感情的に吐き出したがります。

 

なにかに追い立てられるように

 

性急な告白をしがち。

 

それに対して回避型の人は、

 

安全基地となってくれる人が

 

どれだけ場を整えて

 

お膳立てをしてあげても

 

自分の感情を吐き出すことに

 

とても慎重になり

 

克服のための一歩を踏み出すのに

 

時間がかかってしまいます。

 

どちらの場合も

 

お互いに不安になること無く

 

その状態を受け入れることから始めましょう。

 

自身が愛着障害であると認識し、

 

安全基地となる人の協力が得られている

 

ということが大きな回復への一歩です。

 

 

愛着障害の克服とは、

 

愛着障害を抱えている人が

 

安全基地となる人の手を借りて

 

最終的には

 

精神的な自立をすることです。

 

自分が自分の親となり、

 

慰め、励ましていくことが出来る

 

というのが大きなゴール。

 

自分の行動や感情を

 

冷静に振り返ることが出来る

 

視点を持つことが出来れば、

 

自分を正しく評価し、

 

自己肯定感を持つことが出来ます。

 

そうして、

 

人間関係での苦しみや生きづらさから

 

解放されるのです。