アダルトチルドレンの特徴

機能不全の家庭で育ったために

 

大人になっても子供の頃の傷を抱えている

 

自己肯定感の低さに悩んでいる、

 

そんな人のことをアダルトチルドレンと言います。

 

 

そんなアダルトチルドレンの人には

 

共通する6つの思考があります。

 

さらに細かく見ていくと

 

アダルトチルドレンは

 

7つの種類に分類されます。

 

 

今回は、

 

そんなアダルトチルドレンの特徴について

 

ご紹介しますね。

 

 

アダルトチルドレンの思考の特徴

 

アダルトチルドレンと言われる人は

 

一般的に「生きづらさ」を抱えている

 

と言われています。

 

生きづらさと一言でまとめてしまうと

 

分かりにくい部分もあるかと思います。

 

 

アダルトチルドレンの方に共通する

 

生きづらさは大きく6つに分けることができます。

 

①白黒つける

「一か八か」「生きるか死ぬか」というような

 

極端な物事の捉え方、考え方を

 

アダルトチルドレンの方はしてしまいます。

 

一つの物事に対して、

 

ハッキリと白黒つけたがる人も

 

ここに当てはまると言えます。

 

②結果をすぐに求める

 

①の白黒つけたがる

 

という部分につながっているとも言えるのが、

 

この結果をすぐに求めるというもの。

 

物事の結果が早く出て欲しい!

 

と思う気持ちが強く、

 

少しでも結果が出るタイミングが遅れると

 

待つことができない

 

という傾向があるんです。

 

③何事も競争し、優位に立ちたい

 

アダルトチルドレンの人は

 

対等な関係

 

というものに恐怖を抱いてしまいます。

 

そこで、

 

どんな物事でも相手と競争し、

 

その相手よりも優位に立とう、

 

優劣をつけよう、

 

と考えてしまいがち。

 

④自分のことが分からない、楽しめない

 

休日など自由な時間がある時、

 

あなたなら何をしますか?

 

アダルトチルドレンの人は、

 

自分自身が楽しめることではなく、

 

自分自身を追い詰める行動をとってしまいがち

 

と言えます。

 

周囲の人たちと楽しそうにしている時も

 

周りの空気に合わせているだけで

 

心の底から楽しんでいるわけでは無い

 

と言うようなことが多いのです。

 

⑤本音が言えない・頻繁に嘘を吐く

 

アダルトチルドレンの人は、

 

幼い頃に本音を言う事で

 

親から傷つけられた経験があるからなのか、

 

自分の本音を言うことに

 

抵抗感がある人が多いです。

 

また、それらを取り繕うために

 

頻繁に嘘を吐く傾向にあります。

 

⑥疑い深く、自分以外の人が敵に見えてしまう

 

周囲の人たちが、

 

一般的に見て「正しい」と認めている事柄に対して

 

「そんなことはない…」

 

と疑って見てしまう傾向が

 

アダルトチルドレンの人にはあります。

 

物事を真正面から受け止めようとせずに

 

斜めの方向から見つめてしまう

 

という特徴があるんです。

 

 

さて、以上6つが

 

アダルトチルドレンの人に共通する特徴です。

 

しかし、これらが全てではありません。

 

あくまで目安として捉えてくださいね。

 

これらに当てはまらなければ

 

アダルトチルドレンではない、

 

というわけではありません。

 

 

まずは、ご自身の今を見つめて

 

自分自身を受け止めてあげる

 

そこからスタートしてみましょう。

 

 

アダルトチルドレンの7つのタイプ

 

アダルトチルドレンと一言で言っても

 

実は、7つのタイプに分類することができるんです。

 

このタイプと言うのは、

 

生まれ持った性格と、

 

育った環境によって変わってきます。

 

 

どのようなタイプがあり、

 

自分がどこに当てはまるのか?

 

一つ一つ見ていきましょう!

 

 

ヒーロータイプ

このタイプは、

 

勉強が出来て成績優秀であったり、

 

スポーツ万能であったり、

 

と言うような人が当てはまります。

 

もちろん、

 

アダルトチルドレンでなくとも

 

成績優秀だったり、スポーツ万能だったり

 

と言った人は大勢います。

 

そういった人たちとの大きな違いは、

 

アダルトチルドレンである場合、

 

勉強やスポーツ自体に興味がないということ。

 

見栄っ張りの親を満足させるために

 

勉強やスポーツで良い成績を出しているだけで

 

本人が望んでいるわけではないんです。

 

 

家族や周囲からの期待値が高く、

 

自身も目標を高く設定するので、

 

責任感が強く、完璧主義の人が多いと言えます。

 

しかし、これらの性格が影響して

 

大人になった今、

 

ワーカーホリックや仕事依存

 

と言うような状態に陥りやすい

 

と言えます。

 

仕事場でも、責任感の強い人は頼りにされますよね。

 

周囲からの期待に自身の存在価値を見出してしまい

 

その期待に応えようと

 

オフの時間を削ってでも

 

仕事を果たそうとしてしまうんです。

 

その結果、

 

うつ病にもなりやすいと言えます。

 

 

また、

 

極度の完璧主義の思考を持っていて、

 

失敗することや

 

挫折するということに弱い

 

とも言えます。

 

 

ヒーロータイプの人は、

 

その家族が「上手くいっている」

 

ように見せるという

 

重たい役割を幼い頃に背負ってしまった人

 

と言えます。

 

スケープゴートタイプ

 

ヒーロータイプの人が

 

優秀さの仮面をかぶっているとすると

 

スケープゴートタイプの人は

 

悪者の仮面をかぶっている、と言えます。

 

スケープゴート(Scapegoat)とは、

 

『贖罪のヤギ』という意味がある言葉です。

 

アダルトチルドレンの場合は、

 

『身代わり』という意味になります。

 

 

スケープゴートタイプの人は、

 

問題児として扱われることが多い一方で、

 

暴力を振るう親に対しては

 

自ら進んでその暴力を受けにいく

 

と言うような特徴があります。

 

そのため、

 

家庭内暴力の対象になってしまったり、

 

犯罪に巻き込まれてしまう

 

と言うようなことが考えられます。

 

また、自傷行為をおこなってしまう

 

と言うようなこともあるのです。

 

スケープゴートタイプの人は、

 

自分が悪者になることで、

 

家庭内に起きている問題を

 

帳消しにしよう、としています。

 

ただの問題児である、と

 

片付けることが出来ない

 

大きな問題を背負っていると言えます。

 

ロストワンタイプ

ヒーロータイプやスケープゴートタイプは

 

自身の行動によって家族の問題を

 

隠そうとしたり、守ろうとしたりするタイプ。

 

それらのタイプと比べて、

 

ロストワンタイプは自身の存在感を消すことで

 

家庭内の問題が

 

自分自身に降りかからないように、

 

と行動するタイプです。

 

 

自身の意思表示や感情表現をせず、

 

「物静かな子」と

 

周囲の人から思われたりします。

 

一人で過ごすことを好むのも

 

このタイプの特徴と言えます。

 

 

ロストワンタイプの人は、

 

幼い頃に育児放棄されていたり、

 

反対に親からの過干渉に悩まされていたり、

 

と言うような背景を持っていることが

 

多くみられるのが特徴です。

 

 

自身の存在感を消すように育ってきたため、

 

人間関係をうまく築けないというような

 

問題を抱えています。

 

対人関係に悩みを抱えていることが多く、

 

対人恐怖症になってしまう人も。

 

そこから、引きこもりになってしまう

 

というようなことへと繋がっていきます。

 

ピエロタイプ

 

悲しみや苦しみと言った

 

自分自身の感情に蓋をして

 

家庭内を和ませようと

 

ピエロのように振る舞うのが

 

ピエロタイプの人の特徴。

 

 

ピエロタイプの人は、

 

感情に蓋をして過ごしてきたために

 

自分の本当の気持ち

 

というものが分からなくなってしまう

 

と言うような問題が考えられます。

 

家族間で起きた

 

喧嘩や争いなどを

 

ピエロのように振る舞うことで

 

回避してきたピエロタイプの人。

 

それは大人になり社会に出ても変わらず、

 

お茶目な人

 

と評価されることが多いです。

 

 

自分の気持ちに蓋をしてきたために

 

自己評価や自尊心が低いのが特徴。

 

争いごとが起きそうな

 

不穏な空気を察知するのも早く、

 

それらの事柄に過敏に反応してしまいます。

 

常におどけ役に徹しているため、

 

自分自身が本当に心の底から楽しい

 

と言うようなことを感じにくいです。

 

イネイブラータイプ

 

イネイブラー(Enabler)とは、

 

『救済者』『助ける人』

 

というような意味がある言葉です。

 

アダルトチルドレンでは、

 

『支え役』というような意味合いがあります。

 

 

幼い頃から大人の代わりとなり

 

家のことを引き受けておこなっていた

 

そんな人がここに当てはまります。

 

幼い頃に、子供らしく過ごせなかったばかりか

 

性的虐待の対象になりやすい

 

というような問題を抱えているこのタイプ。

 

大人になっても世話焼きな人が多く、

 

過保護と言われてしまうことも…。

 

 

イネイブラータイプの人は、

 

共依存の関係性に陥りやすく、

 

また、家庭内の問題が長引く傾向にあります。

 

一つの問題に対して、

 

悩んでいる人や困っている人の支えになるのですが、

 

そこに自身の存在意義を見出してしまうので

 

問題の根本解決に至らないように、と

 

無意識に行動してしまうのです。

 

心理学では

 

『助けてあげているつもりが

 

相手のためにならないようなことをする人』

 

というように言われています。

 

プリンス/プリンセスタイプ

 

幼い頃に、自分の意志とは無関係に

 

親の好みに合わせて生きてこなければならなかった、

 

というような人がこのタイプ。

 

 

プリンスというのは、言葉通り王子様の意味です。

 

プリンセスも同じで、お姫様の意味になりますが、

 

どちらも良い意味ではなく、

 

プリンスタイプと言うのは

 

母親の理想の男性像、

 

プリンセスタイプと言うのは

 

父親の理想の女性像、

 

を重ねられてしまっていた

 

という意味合いを持ちます。

 

 

どちらも

 

親の都合の良い子供を演じているために

 

本来の自分の姿を否定しなくてはならない

 

そんな子供時代でした。

 

 

大人になった今、

 

人間関係を上手く築くことが出来ず、

 

悩みを抱えていることが多いです。

 

それは、

 

親の指示通りに生きてきたために

 

周囲からの指示通りに動くことは出来ても、

 

その行動に責任を持つことが出来ない

 

というところからきています。

 

失敗をしてしまっても、

 

その失敗に責任を持てずに

 

人に押し付けてしまう傾向があり、

 

その結果、人間関係が築けないのです。

 

また、

 

自分の意志を持つことが許されなかったために

 

DVの対象になりやすいとも言えます。

 

相手の暴力や暴言に対して

 

ハッキリと意思表示が出来ないために、

 

パートナーからの暴力を受けやすいのです。

 

プラケータータイプ

 

プラケーター(Placater)とは、

 

『慰め役』というような意味を持ち、

 

家族のマイナスでネガティブな感情を察知し

 

慰める役割を担ってきたと言えます。

 

 

家族の中では特に母親の助け役になることが多く

 

末っ子に多いタイプです。

 

 

プラケータータイプの人は、

 

周囲の人の助け役にまわるので

 

自分の意志や意見を表現することが出来ず、

 

ストレスの発散場所がないために

 

ストレス過多に陥りやすいです。

 

また、悩みを抱える家族の傍に居なければ

 

というような使命感から

 

自身の幸せを後回しにする傾向があり、

 

恋愛や結婚を遅らせてしまう

 

というようなこともあります。

 

 

人に寄り添うことが多いプラケータータイプ。

 

そこから異性に勘違いされてしまう

 

というようなことも起きやすいです。

 

本人は優しさや慰めてあげるという感情で

 

相手に寄り添うのですが、

 

相手は自分に好意があるのでは?と

 

勘違いしてしまい、

 

お互いの間に大きな感情の差が生まれてしまうのです。

 

複雑なアダルトチルドレン

 

さて、以上7つのアダルトチルドレンの

 

タイプを見てきましたが、

 

あなたに当てはまるタイプはありましたか?

 

 

ピタッと当てはまった方もいるかとは思いますが、

 

アダルトチルドレンのタイプと言うのは

 

線を引いて分けられるほど単純ではありません。

 

複雑に様々な要因が絡み合っているものなので、

 

「これだ!」と

 

当てはまるタイプが無くても

 

不安に思わないでくださいね。

 

 

自身に当てはまるタイプや傾向が分れば

 

どのようなことに注意すればよいのか?

 

というようなことが見えてきます。

 

 

アダルトチルドレンのタイプを知って、

 

自身の言動の傾向や

 

思考の傾向が分れば、

 

生活の中での悩みを減らすことが出来るハズです。

 

 

アダルトチルドレンの人たちに共通して言えるのは、

 

自己肯定感が低い

 

ということ。

 

正しく自分を知り、

 

正しく自分を評価できれば、

 

アダルトチルドレンとして

 

抱えている問題も軽くなっていくでしょう。

 

そのためのスタートとして、

 

アダルトチルドレンには

 

いくつものタイプがあるのだ、と知り、

 

自身の傾向を把握しておきましょう。