アダルトチルドレンとは | アダルトチルドレンの正しい理解
アダルトチルドレンという言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
自己肯定感の低さに悩む方の中には、
アダルトチルドレンという言葉に
行きついた方も居るのではないでしょうか?
そんなアダルトチルドレンとはどのようなモノなのでしょう?
アダルトチルドレンについて、
正しい理解をすることで
自己肯定感の低さに悩む
あなたの悩みの解決の糸口になることもあるでしょう。
複雑な悩みの根底にある
アダルトチルドレンとは一体どういうモノなのか?
一緒に知っていきましょう。
アダルトチルドレンとは?
アダルトチルドレンという言葉は、
1970年代にアメリカで生まれました。
アメリカ人のソーシャルワーカーであった
クラウディア・ブラックさんの研究から生まれた言葉です。
著書の「私は親のようにはならない」で
紹介されたのが始まりと言われています。
アダルトチルドレンと言う言葉は
日本に1989年に入ってきました。
そして一気にアダルトチルドレンという概念が広がっていったのです。
アダルトチルドレンの語源と意味
アダルトチルドレンとは
一体どのような意味を持つ言葉かご存知ですか?
「大人になってもワガママばかりで子供っぽい人」
というイメージを抱いている人が多いというのが現状です。
が、実際は大きく異なります。
アダルトチルドレンとは、
「Adult Children of Alcoholics」
という言葉が語源になっています。
この言葉を見て気付いた方も多いかと思いますが、
アダルトチルドレンとは元々、
アルコール依存症を抱えている
親に育てられた子供のことを指した言葉でした。
それが今では、
・精神的に弱い
・精神的に不安定
・過保護
・過干渉
・精神的な虐待
・身体的な虐待
などを与える親に育てられた
また、正しく機能していない家庭で育ったために
成長して大人になった今でも心にトラウマ(傷)を抱えている
そんな大人のことを指す言葉になっています。
「adult children of disfunctional family」
というのが、
現代におけるアダルトチルドレンの理解として変化してきたんですね。
アダルトチルドレンは病気?
アダルトチルドレンという言葉の始まりや意味が分かったところで
気になることが一つ。
アダルトチルドレンって病気?ということ。
しばしば混同されがちなのが、
アダルトチルドレンということは、
自分はうつ病なのではないか?
という疑問です。
答えを先に書くと、
アダルトチルドレンであるからうつ病である
ということはありません。
社会生活に生きづらさを感じてしまったり、
人間関係が上手くいかなかったり、
似ているようですが、
アダルトチルドレンであるからうつ病である
わけではないんです!
うつ病とは、
気分が落ち込んだり、
喜びの感情や興味関心の意識が薄れてしまう心の病です。
これらの症状が長く続いてしまい、
日常生活に支障をきたしてしまう、
それがうつ病です。
うつ病の原因は、
その人の性格や生活している環境などと
日頃感じてしまっているストレスです。
これらの事柄が複雑に絡み合い、
うつ病は発症してしまいます。
では、アダルトチルドレンとはいったい何なのでしょう?
アダルトチルドレンは病名ではありません。
アダルトチルドレンというのは、
子供時代の家庭環境や人間関係がトラウマになり、
大人になった今も生きづらさを感じている
「症状」を指す言葉です。
アダルトチルドレンという病気は存在しません。
ここがうつ病との大きな違いですね。
そのため、
アダルトチルドレンであるという診断のための
厳密な基準も無いのです。
アダルトチルドレンは病名ではありません。
が、現代の人たちが抱えている
生きづらさ
適応障害やうつ病、社会不安障害
などの心の病の背景には
アダルトチルドレンという症状が
隠れていることが少なくありません。
つまり、アダルトチルドレンは
さまざまな心の病の原因である、と言えます。
アダルトチルドレンと自己肯定感の低さ
アダルトチルドレンの人たちは
自己肯定感が低い
という共通点があると言えます。
それは、
子供の頃の家庭環境や
親や家族などとの人間関係が
原因になっているからです。
幼い頃に子供らしい生活を送る事ができなかった
アダルトチルドレンの方というのは、
幼い頃に自己肯定感を正しく育てる事ができなかった
とも言い換えられるのです。
しかし、落ち込む必要はありません。
アダルトチルドレンという症状を改善する中で
自己肯定感を高めることができます。
大人になったあなたが、
幼い頃に受けてしまった傷を
自分で癒してあげることができるんです!
癒しのスタートとして、
アダルトチルドレンについて正しい理解をすることで
あなたの癒しの道は始まります。
自己肯定感の低い現状から、
正しく自分を評価してあげられる、
自己肯定感の高い人へと
変わっていくことが出来るんです!