ネガティブ感情を解放し、歪んだ思考を修正する7stepのカウンセリング
Step1:9種類のチェック診断で問題のある行動と症状の根本原因に気づく
Step1は「気づき」のステップです。
自分が過去に親や家族、大人や周囲の人から身体的な暴力や心理的な虐待、言葉の暴力やいじめなど何らかの被害を受け、そのことで心の傷やトラウマを抱えたことに気づくことです。
あなたの悩みや苦しみの原因が何なのか。
それを複数のチェックリストや質問で様々な角度から明らかにしていきます。
まずはあなたの悩みや症状をお聴きした上で、9種類のチェック診断リストから悩みの根本の原因を見つけます。
チェック診断の内容
①トラウマ(PTSD)チェック
②アダルトチルドレンチェック
③毒親度チェック
④機能不全家族チェック
⑤依存症チェック
⑥共依存チェック
⑦見捨てられ不安チェック
⑧あなたを苦しめる感情と抑圧している感情を知る41の質問
⑨あなたを支配している思考と価値観に気づく36の質問
このようなチェック診断リストや質問から、あなたの悩みや苦しみの根本的な原因を客観的に見つけていきます。
これまで自分では気づかなかったこと、否定していたこと、忘れていたこと、無意識に抑圧していたことがわかってくるでしょう。
人は子供の頃に親や家族、大人から受けた心の傷やトラウマのネガティブで否定的な感情を無意識の内に抑圧し、被害体験そのものを記憶から抹消したり、矮小化しています。
そして現実の苦しみから逃れるために、様々な思考や価値観を身につけ、起こった事実を歪めているのです。
しかしどんなに事実を否定したり、事実を歪めても、心と体がしっかりと覚えているのです。
感情の記憶を思考で誤魔化すことなどできないのです
それは感情は思考の何十倍、何百倍ものエネルギーがあるからです。
これらは身体的にも精神的にも経済的にも物理的にも知的にも大人に敵わない子供が生き延びるために無意識の内に身につけた鎧なのです。
どんなに強がっても、どんなに見栄を張っても、どんなに明るく振舞っても、いい子(良い子)を演じていても、子供の頃から着続けてきた鎧の中身は実はズタズタのボロボロなのです。
それがあなたの心の中です!
あなたの心の悲鳴に気づいてあげてください。
問題のある行動や症状は過去に受けた心の傷とトラウマの歪んだ感情の表現であり、心の叫び、SOSなのです!
『自分に起こったありのままの事実に気づきそれを受け入れる』ことが、加害行為や依存症、アダルトチルドレンの生き辛さや自傷行為などの回復、改善、克服のための絶対条件となります。
そして『自分一人の力ではどうすることも出来ないことを素直に認め、人の力を借りる決断をする』ことです。
しかし最初これには大きな抵抗や否認、否定がともないます。
それはこれまでに自分を守るために築き上げてきた強固な価値観が、自分に起こった事実を認め、受け入れることを拒否(否認)してしまうからです。
それを認めるとゆうことは、自分を守ってきた鎧を捨てることに他なりません。
純粋で無力な子供にとって、親や大人からの暴力や虐待がどれほどその子供に恐怖心や不安感を与えるか。
それがたとえ直接的な危害を加えられた暴力ではなく、暴力を目撃したということだけでも、子供にとっての影響は測りしれません。
親から暴力を振るわれる、気に入られない、見捨てられる、拒絶される、育児を放棄されるというような行為は、子供にとっては生命を脅かされる危機的状況であり、それは無意識的に死をも連想させます。
このような危機的状況を乗り越えるためにネガティブな感情を抑圧し、思考や価値観という強固な鎧をまとって行くのです。
大人になってもその鎧を着ていることに気づき、鎧を脱ぎ捨ててあげなければ、悩みや苦しみ、生き辛さからは解放されないのです。
自分の生き辛さや苦しみの原因に気づき、どのような感情を抑圧し、どのような思考や価値観を身につけているのかを、スッテプ1ではじっくり時間をかけてやっていきます。
この気づきを得られれば、70パーセントは克服したも同然と言っても過言ではないほど、重要なステップになります。
Step2:過去の出来事を思い出し、心の傷を認めてあげる
Step2は「心の傷を認める」ステップです。
暴力や虐待によって自分が受けた心の傷やトラウマを思い出していきます。
そして自分の育った家庭で何が起こり、どのように自分の心が傷ついたのか。
自分が受けた心の傷やトラウマを、幼少の頃から振り返っていきます。
いつ(年齢)どのような暴力を(身体的・精神的・育児放棄など)、どこで、誰から受け、何をされたのか。
親や家族の行動や態度、言葉を思い出していきます。
問題行動を克服するにはまず自分の傷を素直に認めてあげることです。
Step3:心の傷を表現し、マイナス感情を外に出す
Step3は「心の傷を表現する」ステップです。
Step2で思い出された心の傷やトラウマを言葉や文字を使って表現していく癒しのワークです。
無意識の内に蓋をしていた心の傷やトラウマは、自分自身でも気づかないうちに、対人関係や依存症、加害行為や自傷行為など様々な悪影響を及ぼします。
これは人生でブレーキを踏みながら前に進んでいるようなもので、エネルギーはネガティブな方向に使われていますから、これが生き辛さの原因と言えます。
このワークでは子供の頃の心の傷やトラウマを表現して、無意識の内にまとってしまった鎧を「話して書いて表現する」ことで脱ぎ捨てていきます。
そのための第一歩は自分の中にあるマイナスの部分を外に出していくことです。
心の傷を書いてみる
あなたは子供の頃、親や周囲の大人、自分より力のある人間からどのような暴力や虐待(心理的虐待・言葉の暴力・育児放棄・ネグレクト・性的虐待)を受けましたか?
身体的な暴力はもちろんですが、他にも暴言や自分を否定するような言葉、バカにされたり、自信を無くすような言葉、人格を否定されたり、無視をされたり、他の兄弟と比較するような態度、親の欲求を押しつけられるような行為など詳しく書いていきます。
これを書く目的は自分を傷つけた相手を攻めるためのものではありません。
自分に起こった悲しい過去を事実として認めることです。
心の中に押し込めてきたネガティブな感情を言葉として表現することで、次第にトラウマが自分を縛り付ける効力を無くしていく癒しの過程です。
心に浮かぶ親やきょうだい、大人からの言葉や態度、顔の表情や行動を一つ一つ書き出して行きます。
・自分の家族に何が起こりあなたはどんな感じがしていましたか。
・その時あなたはどのような反応をしましたか。
軽く目を閉じながらその時の出来事を思い出し、思いつく限り紙に書き出します。
もし涙が出てきたら、無理に止めようとしないで出てくるままにしてあげてください。
涙には心の傷を癒す力があります。
親や兄弟に対する怒りや憎しみの感情が湧いてきてもそんな自分を責めたりしないでください。
否定的でマイナスな感情の背景には何らかの原因があります。
あなたは何らかの被害者だったのです。
そしてそんな自分をいたわってあげます。
「辛かったね」「苦しかったね」「よく耐えてきたね」「一人で頑張ってきたね」と自分自身に言ってあげてます。
私も心の傷を表現しているときは、怒りや憎しみ、苦しさや悲しみなど本当にたくさんのネガティブな感情が湧き出てきました。
寝る前にそのことを思いだしていた時、とめどなく涙があふれ落ち、頬につたわる熱い涙を今でも覚えています。
しかしこの表現をするという行為をして行くうちに、徐々にではありましたが、心の傷が癒されていくことを実感していました。
人は常に何らかの表現をしながら生きています。
一見無駄なことのように思われることや排除したい出来事も、その人にとっては大切な表現だったりします。
世間一般ではマイナスと思われることの中にこそ、その人が生きていくための大切な表現が隠されているのです。
これまで蓋をしてきたマイナスな過去やネガティブな感情にも目を向け、表現してあげていきましょう。
Step4:マイナスな過去をイメージの中でプラスに置き換える
Step4は「イメージで過去の出来事をプラスに変える」ステップです
子供の頃、親やそのほか自分を傷つけた人に、本当はどうしてもらいたかったのか、何を言いたかったのかなどを考え、それをイメージして行きます。
心のそこで願っていたことを明らかにして、そのことをイメージして、実際あったかのように過去の出来事を作り変えます。
あなたがしてもらいたかったことを紙に書き出していきます。
(例)
・父に私を殴ったことを謝ってほしかった
・母に自分のことを認めてもらいたかった
・夫婦ケンカをやめ、仲良くしてほしかった
・両親に受け止めてもらいたかった
・親の希望を自分に押しつけないでほしかった
・いつもきょうだいや他人と比較されるのが嫌だった
・母が暴力や暴言を吐くのをやめてほしかった
・自分が辛いとき話を聴いてもらいたかった
・私が産まれてきてよかったと言ってもらいたい
書き出してみることで、これまで自分が押さえ込んできたことや、忘れていた気持ちが出てきます。
イメージで過去を作り替える
それをもとにこれから心の傷やトラウマをおった時のシーンやトラウマを再現し、自分の過去を作りかえて行きます。
このワークはときに激しい感情が出てきますので、安全な場所で行います。
強い怒りの感情や苦しみが湧いてきたら、途中でやめて少し心を落ち着かせてからゆっくり段階を踏んでやって行きます。
①まず初めに目をつぶり、深い呼吸をしながら体をリラックスさせる
②体がリラックス出来たら、傷ついた体験のシーンをイメージする
③先ほどの書くワークでやった本当はしてもらったことをイメージの世界で体験し、自分の過去を新しくつくりかえる
④家族で楽しく話しているシーンや憧れの家族をイメージし、それが実際行われていることを心に描く
一時的に苦しみが伴うこともありますが、過去の心の傷やトラウマを、イメージの中で自分のしてもらいたかったことに取り替えることで、徐々に転換が起こります。
イメージをすることも一つの経験になり、経験の幅が広がって行くことで、新しい考え方や選択の幅が広がって行き、古い過去の傷は癒されて行きます。
Step5:自分の中にある「傷ついた子供」(インナーチャイルド)を癒す
Step5は自分の中にある「傷ついた子供を癒す」ステップです。
加害行為や自傷行為、依存症やアダルトチルドレンに悩んでいる人は、
子供の時に心が傷つき、その傷に気づかないまま、または気づいていても癒せないまま、傷を抱えた状態で大人になっています。
身体的にも社会的にも大人になったとしても、自分の心の中は大きな傷を抱え心の成長がストップしたままのインナーチャイルドが凍りついたままになっています。
その苦しみや孤独を誰にもわかってもらえず、受け止めてもらえず、愛されなかったため(または過剰な愛情)、インナーチャイルドは小さく弱い子供のようにおどおど固くなって心の中にうずくまっています。
この弱くて小さなインナーチャイルドを解放して、自由にしてあげ、成長を助け、止まっている子供の心を、大人の心に育ててあげていきます。
インナーチャイルドは本来生まれ持ったその人の気質や個性など本当の自分です。
しかし、過去に受けた心の傷やトラウマ、親の支配やコントロール、過剰な期待などによって成長が止まり、それ以降は本来の自分を見失ったまま、生き残るためのニセの自分を演じながら生きてきてしまっています。
本来子供はのびのびとして自発的で、正直で愛情や喜怒哀楽などの感情表現に富んでおり、色々なことに興味をもち、自分のしたいことに素直に取り組み、楽しく遊べて、自分そのままです。
純粋で人を信じやすく、弱さもありますが、相手とも屈託なくやり取りをしたり、自分の世界に没頭でき、新しいことや興味のあることを吸収する力が旺盛で、豊かな感情表現をもち大きく広がる可能性をもっています。
しかし機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは大人の過剰な押し付けやコントロールに自発性や個性は断ち切られ、親の身体的・精神的な暴力のために、親密な対人関係を築けなくなり、生きる力を失ったりして、自分のままで生きることが出来なくなっていきます。
インナーチャイルド(本当の自分)を常に押さえ込み、仮面をつけて生きるので、表面と内面の自分に大きなギャップを抱えた人間になって行きます。
このステップでは本当の自分を取り戻すためにインナーチャイルドを癒し育てるワークをします。
Step6:自尊心を作り、自分に健全なメッセージを送る
スッテプ6は「自尊心を高め、自分に健全なメッセージを送る」ステップです。
新しい自分に出会い、新しい対人関係や生き方の技術を学び、今の自分より成長していくことを目指してやっていきます。
人が成長していくうえで、自尊心を作り上げて行くことはとても大切なことです。
暴力や虐待のあった機能不全家庭で身につけたアダルトチルドレンは自分に対する評価はとても低いです。
長期間にわたり家族から自分の根底を揺るがすような、魂を打ちのめされるようなことがあれば、自尊心が低くなって行くのは当然です。
あなたは無意識のうちに自尊心を傷つけていませんか?
☑他人に対してバカにしたり見下してしまう
☑罪の意識や恐れを植えつける
☑やたらと相手を非難したり否定的なことを言う
☑不平不満、愚痴が多い
☑人に嘘をついて騙したりする
☑裏切りや約束を破ることが多い
☑すぐに怒りの感情をぶつけてしまう
☑相手を自分の思いどおりにコントロール(支配)しようとする
☑事実を否定したり否認して認めない
☑相手に対して否定的で受け入れない
☑感情の起伏が激しい(感情のコントロールが出来ない)
☑感情を抑え込む(自分の感情がわからない)
☑言うことに一貫性がなく、相手を振り回す
☑人に知られたくない秘密が多い
☑相手に依存する(対人依存症)
☑自己中心的 自分勝手で人のことを考えない
☑弱々しく振舞う 相手に媚びる
☑自分は正しく相手は間違っているという態度をとる
これら日常の中で気づかぬうちにやっている態度や言葉、行動、コミュニケーションは自分の自尊心を下げてしまいます。
それだけではなく、周囲の人や自分の子供の自尊心までも傷つけます。
自分の自尊心が傷つけられたことを自分の子供や他人にしないことが大切です。
自尊心が低いと何か決断をしなければならない時、自分にとってマイナスの決断をしたり、自信を失うような行動に出やすくなります。
自尊心を高め自分に健全なメッセージを送る
子供の頃から長い間かかってできた思考や行動、言葉や態度、習慣、低い自尊感情を意志の力だけで変えるには限界があります。
機能不全家庭でマイナス思考やネガティブな感情のシャワーを何年も浴びていたら、自動的にこのような考えや行動が出てくるのは当然のことです。
こういった習慣になっている害のあるマイナスのメッセージを、自分を肯定する健全なメッセージに変えて行きます。
自分を受け入れ肯定し認めてあげる。人生を前向きに捉え、成長していけるような言葉。
健全な人間関係、思考、行動、態度、習慣、言葉の使い方を書いたり声に出して読んで行くことで変えて行きます。
例1
×自分は何もない 生きている価値もない
○自分は生きているだけでも価値がある
例2
×自分はいつも頑張らなくてはならない
○自分のペースでゆっくりやっていいんだよ
例3
×自分の意見や感情を出してはいけない
○自分の意見や感情は出していいんだよ
例4
×自分のいる場所を選ぶことはできない
○自分の安心できる居心地の良い場所や環境を選択できる
例5
×人間関係はき切ってはいけない
○自分にとって害になる人間関係は切ってもいいんだよ
この例を参考にこれまで自分が
~しなければならない
~してはいけない
~であるべき
などと思っていたものを一度手放して新しい考え方を身につけていきます。
Step7:マイナスの出来事に意味を見つけ、自分の「強み」や「個性」に変える
Step7は「マイナスの出来事をプラスに置き換える」ステップです。
自分の学んだことを見つける
これまでのスッテプで自分の変化と人間としての成長をすこしづつ実感できるようになってきます。
自分の心の傷やトラウマを癒し、心の傷を与えた相手を許せるようになり、人間関係の持ち方を変え、さらに成長する時がきました。
自分の受けた「心の傷」や「トラウマ」を否定するのは、自分自身を否定し、人生を否定してしまうことと同じです。
これまでの苦悩はあなたの成長にとって意味のあったことなのです。
・両親がいつもケンカをしているのを見たならば、自分はそうならないように自分の性格をよく知り、相手を尊重しながら仲のいい夫婦関係を築こうとするでしょう。
・金銭的なことが原因でいつも親の怒りが爆発するような環境で育った場合は、経済力をつけて豊かな生活を送れるように努力するでしょう。
・常に親の目を気にしながら生きてきた人は、自然と相手の心の動きを読むことがうまくなり、看護師や医師、カウンセラーとして活躍する場合もあるでしょう。
・親から抱っこされなかった場合は、自分の子供を強く抱きしめてあげるでしょう
・色々な心の傷を受けた経験を活かして、自分の過去と似たような境遇で苦しむ人に優しく接してあげられることもあるでしょう。
・生き辛さを克服して、同じように生き辛さを感じている人の手助けをしている人もいます。
あなたは自分の過去から何を学びましたか。
それを一つ一つ思い出しながら、カウンセラーに話したり、ノートに書き出してみます。
マイナスをプラスに変える
これまでのあなたの苦しみや悲しみ、孤独感や生き辛さには必ず意味があり、それはプラスに変えることが出来ます。
過去に起こった事実を変えることは出来ませんが、その経験をどのように理解し、活かしてゆくかは自分自身で決めることが出来ます。
大きな暴力や虐待を受けて育ったあなたはそれだけ大きな人間になる器があるのです。
自分の闇を乗り越えた人間は、周りの人に光を与えることも出来るのです。
闇が深いほど光は強いのです
過去の苦悩や悲しみ、孤独をどのようにプラスに変えてそれをどのように役立てて行けるかを考えて、思いつくままにノートに書き出していきます。
過去のマイナスの出来事には必ず意味があります。
その意味に気づき、それを自分や人の為に役立てられるようになって行くことで、これまでのマイナスの経験は自分の強みとなり、個性となり、生きる意味になっていきます。
心の傷やトラウマは意味を見出すことで癒されて行くのです。(意味による癒し)
お試しカウンセリングのご案内
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