2018/09
浮気と不倫を止められない人の特徴と原因・克服法|
浮気&不倫を繰り返す人の特徴とチェック診断
☑恋愛が長続きせず、すぐにまた別の人と付き合ってしまう
☑人と親密な関係を築くことができない
☑自分の本音や弱音を出すのが苦手
☑自信がない・劣等感やコンプレックスがある
☑孤独感や辛いことがあると、すぐに異性を求めてしまう
☑本当の自分を人に知られるのが怖い
☑相手の目や相手の反応が気になる
☑一緒にいても疲れてしまう、自分を出せない
☑恋人や配偶者に高い理想を求めてしまう
☑表と裏の顔にギャップがある(人前ではいい人)
☑生きていることが虚しい・空虚感がある
☑人のことを信用できない(人間不信)
(浮気・不倫の特徴&チェック診断)
浮気や不倫を繰り返してしまう人にはある共通点があります。
これはアダルトチルドレンの特徴でもある、自信のなさや、人間不信、人からの愛情がわからないといったところからきています。
浮気や不倫の原因は「不足原理」と言われますが、これは恋愛依存症やセックス依存症にもあてはまります。
その他にも「親密な関係になることへの怖れ」を抱えている場合もあります。
親密感の怖れの根底にあるのは罪悪感です
・自分はダメな人間
・自分は悪い人間
・自分は愛される資格などない人間
と言った強い自己否定感。
心の底に自己否定感があると、人と親密な関係を築くのが難しくなります。
それは「本当の自分」「弱い自分」「自分の正体がバレるのが怖い」からなのです。
そうすると当然パートナーとの間にも心の距離を作るようになります。
しかし距離を置けばそこには隙間ができ、「寂しさ」や「孤独感」を感じるようになります。
パートナーと一緒にいても常に孤独感を感じている。
一緒にても気を使い過ぎて疲れる。
いつまでたっても親密な関係になれない。
これも心に隙間があるからなのです。
・パートナーに愛情を求めたくても求められない
・自分の弱さを受け入れて欲しいけど、強がってしまう
・甘えたくても素直に甘えられない
本当の自分を出した時に受け入れられれないのではないかという不安、嫌われてしまうのではないかと言う怖れ…
こういった自分の本心とは違うことをしてしまう葛藤を抱えたままになるので、自分の気持ちを素直にパートナーに言えず、それを浮気や不倫相手に求めてしまうのです。
パートナー以外の誰かとなら「ダメな自分」「悪い自分」という正体がバレても簡単に切ることも出来るので、浮気や不倫に走ってしまうのです。
また新しい誰かとの関係を作ることは、心の距離が遠い状態(本当の自分を知らない)から始められるということです。
その関係性のほうが心理的負担も少なく楽なので、親しくなるまでの短い期間だけを求めて、浮気や不倫、恋愛依存症やセックス依存症を繰り返してしまうのです。
これが「親密性の怖れ」と言う心理で、罪悪感を基にした心の距離を縮められないところからきています。
浮気や不倫の原因と親との関係
浮気や不倫、恋愛依存症やセックスに依存してしまう人は、子供の頃の家庭環境や親との関係に原因があります。
☑ 親から否定的な言葉や傷つくようなことをよく言われた(言葉の暴力)
☑子供の頃、 親のケンカやDV、モラハラなどの暴力があった
☑ 親のしつけが厳しく、いい子(良い子)でなければならなかった
☑ 怒りのコントロールの出来ない親だった
☑完璧主義な親で何をやっても褒めてもらえなかった
☑ 親からの無視や拒絶、育児放棄など親からの愛情を受けた記憶がない
☑ 親がうつや情緒不安定、依存症で世話をする大人がいなかった
☑ 親の過保護や過干渉、期待やコントロールが強かった
☑神経質でヒステリック、または理性的で正論を押しつける親だった
☑世間体を気にする親で、表の顔と裏の顔に大きなギャップがあった
☑親や周囲の人から殴る、蹴る、叩かれるなどの身体的な暴力を受けていた
☑ 家庭内で暴言や罵倒、怒声やいじめなど心理的な虐待があった
☑ 家庭内に秘密があった(親の離婚、浮気、性的虐待、精神病、自殺、犯罪など)
☑ いじめや貧困、社会からの差別、大人からの悪いレッテルを貼られていた
このような環境は子供の心を深く傷つけます。
そして子供は無意識の内にネガティブで否定的な感情を抑え込むようになり、マイナスで歪んだ思考を身につけ、自分を守るための鎧をまとうようになるのです。
しかしその鎧は無力な子供時代は自分を守るために必要だったのですが、経済的にも精神的にも身体的にも大人になった今では、その鎧を着続ける必要はないのです。
でも子供時代に自分を守ってくれた鎧を脱ぎ捨てることは簡単には出来ません。
そしてその鎧を着た状態が、大人になったときに様々な問題のある行動や症状を引き起こしているのです。
浮気と不倫を止める方法とは
上記のような家族の機能が崩壊していた家庭を機能不全家族と言い、機能不全家族で育ち大人になっても生きづらさを抱えた人のことをアダルトチルドレンと言います。
ボク自身アダルトチルドレンの生きづらさを克服する前は、このような症状に苦しみました。
表面的には明るく振舞っていても、根底には自信のなさや、自己否定感、人間不信や劣等感があったので、いつも自分を隠し、表面的で浅い付き合いをしていました。
恋愛関係だけでなく、仕事や友人に対しても仮面(鎧)を被っていたので、付き合いの浅い内は自分のことを隠せるのでいいのですが、一緒にいる期間が長くなればなるほど、本当の自分が知られるのではないかという不安が強くなり、人間関係を切って切って切りまくっていました。
結果的には孤独感や自己否定、罪悪感が強くなり、そんなダメな自分を責めて(攻めて)しまい、淋しさから逃れるために、また浮気や恋愛を繰り返してしまう・・・という負の循環から抜け出せずにいました。
暴力や虐待、暴言やイジメ、過保護や過干渉などの機能不全家庭で育ったアダルトチルドチルドレンは、常に親の目や周囲の目を気にして生きてきたため、本当の自分を出すことが出来ません。
また、隠し事や人には知られたくないものを抱えていることが非常に多いのです。
・人とは違う自分
・変わっている自分
・弱い自分
こういったマイナスの思いから抜け出すには、そんな自分でも受け入れてくれる人がいることを体験することです。
浮気や不倫は世間から見たら許されません。
しかしカウンセリングという守られた特別な空間では違います。
マイナスと思われるものにも必ず原因があり、何らかの意味があります。
マイナスの行動の裏側には、自分を守ろうとするための、生きようとする力、前に進もうとするエネルギーが隠されています。
悪いことだからと言って、その根本的な原因を探らずに表面的な対処をしても、結果的にさらに自尊心を傷つけたり、他者を苦しめたり、症状を悪化させてしまいます。
どうして浮気や不倫を繰り返してしまうのか。
そこには必ず原因があり、克服(回復)への正しい道筋があります。
カウンセリングでは世間体や常識、世の中の価値観からは一歩離れて、一見マイナスと思われるものの中からプラスの面や、意味などを探していきます。
問題のある行動や症状の背景には幼少の頃の家族関係や親との関係のなかで傷つけられた被害体験、心の傷やトラウマが隠されています。
そう言った出来事を一つ一つ思い出し、自分が傷ついていたことに気づき、その傷を話し、受け入れられることが大切です。
人は人から受け入れられることで、自分自身を受け入れられるようになります。
自分を受け入れられるようになると自己肯定感が高まります。
自己肯定感が高まると、他者に対しても肯定できるようになります。
本当の意味で自分を大切にできるようになると、他者に対しても大切にできるようになり、親密な関係を築けるようになって行くことで、浮気や不倫などの問題行動からは克服されて行きます。
いい子が危ない!いい子症候群の特徴と原因&克服法とは|
『いい子に育てると犯罪者になります』
冒頭の言葉は、加害者家族支援をされている阿部恭子さんの「息子が人を殺しました」という本に紹介されていた本のタイトルです。
著者は岡本茂樹さんと言う方で、刑務所内で受刑者の教育をやっていた方だそうです。
その本には『「いい子だね」という誰もが普通に使っている言葉が、子供が犯罪者になる「きっかけ」になっている場合があるのです』という記述があります。
そしてこの本は、加害者家族支援をやられている阿部さんが経験してきた事実や考え方にまさに重なるようです。
(以下一部抜粋)
加害者家族の子育てにおいて共通しているのは「人に迷惑をかけてはいけない」という躾であった。
これはどこの家庭でも学校でも教えることである。
子供が犯罪者となった親たちの躾は、必ずしも常識から外れたものではなく、まっとうと言える。
それだけに子供が起こした結果に対して多くの親たちは「こんなはずではなかったのに」という思いが強くなる。
犯罪者になった子供たちは、自分は親に受け入れて欲しかったのに、そういった気持ちにまったく気づいてもらえなかった・・・と話す。
それは過保護、過干渉の親に見られることである。
常に子供の側にいて行動を把握していても、子供が何を考えているのか全く理解できないのだ。
岡本氏は、「人に迷惑をかけてはいけない」ということを優先して育てられた場合、子供は親の期待に沿うような「いい子」でなければ認めてもらえず、そういう無理を重ねてきた結果が、犯罪というかたちで現れると述べている。
「親の期待に沿う」とは必ずしも、どこの大学に入らなくてはならないとか、どこの会社に勤めるべきといった具体的な意味をするわけではない。
「特別なことは望まないから、問題だけは起こさないで」といった空気を子供たちは敏感に汲み取り、自分の感情を押し殺してしまうのだ。
これは何も犯罪に限ったことではありません。
人を傷つける加害行為(暴力、DV、モラハラ、暴言)や自分を傷つける自傷行為(リストカットや自己否定、依存など)を繰り返してしまう多くの方が、子供の頃に「いい子だね」と言われて育った場合が非常に多いです。
ボクはこのような方を
「いい子のレッテルを貼られた被害者たち」
と呼んでいます。
上記の事例は犯罪までは行かないにしてもまさにボクのクライアントさんと共通する部分が非常に多いのです。
子供を「いい子」に育てようとする親は子供に対して、
過剰な過保護や過干渉、期待や押しつけ、支配やコントロールをしています。
そしてそんな親の根っこには、
・不安や恐れ
・欲求不満
・劣等感やコンプレックス
・孤独感
・自己否定感
・強がった自信
などが見え隠れしているのです。
結局親も自分の人生を生きておらず、子供に依存しているのです。
そしてそんな子供も自立心が育たず、いつも人の目を気にしてビクビクするような大人になってしまい、社会に出るとそれがあからさまになり、対人関係などにおいて苦しむことになり、いつまでも親に依存してしまうのです。
この負の循環から抜け出すには、あなたがいま親の立場であろうが、子の立場であろうが、自分自身の問題に気づきそれを修復していくことです。
アダルトチルドレンを克服する第一歩は、自分の問題に気づき、それを受け入れ、助けを求めることから始まります。
いい子症候群の原因
最近よく世間で言われる「いい子」が突然犯罪(問題行動)を起こすケースが増えているようです。
どうしてあんなにいい子が・・・
明るくて面倒見のいい子が・・・
勉強も出来るし、大人しくて、マジメで人に迷惑をかけるようなことをしない子が・・・
このように親や教師、大人からみて「いい子」と言われる子供(それが大人になった人)が、ある日突然犯罪の加害者になったり、自分の命を殺めてしまったりするのです。
※ボクのクライアントさんでも、犯罪や自殺までは行かないにしても、大人になって生きづらさを抱えたり、強い自己否定感や自傷行為、人を傷つけたり、対人関係がうまく行かない方の多くが、子供の頃「いい子」(優等生タイプ)であった場合が多いです。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。
それは過保護で支配的な親ほど、子供に対して「あなたのため」という言葉をよく使うのですが、それが本当に子供のためになっているのかが問題です。
確かに親であれば、
子供に幸せになってほしい
幸せな家庭を築いてほしい
幸せな人生を築いてほしい
などと思うことは当然です。
子供の不幸を願っている親など、普通はいません。
でもそれが過熱するとどうなるのか。
「あなたのため」は、本当に子供のため?
「あなたのため」が、自分のためになってはいませんか?
そうゆう親の心を覗くと、実はその親自身が、自分の心の中に
●不安や恐怖
●怒りや憎しみ
●劣等感やコンプレックス
●孤独感や虚しさ
をもっているのです。
それを満たすための手段として、
子供に過剰に期待したり、過保護や過干渉、支配やコントロールをして、自分のネガティブな感情の穴埋めをしようとしているのです。
でもこれはほとんどの場合親が無意識にやっていることなので、親にとっては、子供のためにやっていることだと思ってしまっているのです。
あなたにとっての「いい子」像は、親や教師、大人の都合になってはいませんか。
子供の頃から「いい子」(優等生タイプ)と言われていたあなた・・・
今、自分のことが好きですか。
自分を認めてあげられますか。
強い自己否定感や自傷行為を繰り返してはいませんか。
悪いとわかっているのに、人を傷つけてしまったり、
依存状態から抜け出せなくなっていたり、
破滅的な行動をしてしまってはいませんか。
いい子が突然加害者に…犯罪加害者家族の実態とは
「加害者家族」とは自ら犯罪や不法行為を行った行為者ではないが、行為者と親族または親密な関係にあったという事実から、行為者同様に非難や差別を受けている人のことを言います。
事件の数だけ「加害者」が、そしてその家族が存在します。
「加害者家族」とは事件、事故を起こした「加害者」として、責任を問われている側の親族を言うようですが、
事件が起こり警察の捜査から行為者が特定されると、その行為者の血縁関係および婚姻関係者は「加害者家族」となります。
加害者家族になるとメディアやインターネット上で個人情報の流出、世間からの誹謗中傷、周囲からの肉体的及び精神的に追い詰められ、社会的に孤立無縁状態になっていくようです。
そのような状況の中、警察からの事情聴取で身内が起こした事件の真相を知り、更に精神的苦痛を味わうといった現状が実際に起こっているようです。
こうして社会的に追い詰められた加害者家族は、自責の念から最悪の場合自殺に至るケースも少なくないようです。
「どうしてあの子が・・・」
「まさか 信じられない」
「あんなマジメな子が・・・」
と思われるような世間一般からみれば「いい子」「いい人」と言われるような人が、いきなり大きな犯罪を犯してしまうケースが多くなってきているようです。
加害者の親はその原因がまったくわからず、非常に混乱した状態で相談に来るようです。
どうして「いい子」が突然犯罪を犯してしまうのでしょうか。
いい子のレッテルを貼られた被害者たち
そもそも「いい子」(いい人)とはどうゆう人のことを言うのでしょうか。
「いい子」とは
●言うことを聞く子
●手間のかからない子
●勉強のできる子
●迷惑をかけない子
などがあげられると思います。
逆に問題児や非行児と言うと
●言うことを聞かない子
●手間のかかる子
●勉強の出来ない子
●迷惑をかける子
ということになりそうですが、これは全部親や教師など大人にとっての都合でしかないのです。
大人にとって都合が良ければ「いい子」、都合が悪ければ、問題児、非行児として扱われてしまいます。
そして「いい子」の場合親や教師から、
過保護や過干渉、強い期待感、支配やコントロールを受けて育ちます。
人間は誰でも嬉しい、楽しい、喜びなどのプラスの感情と怒りや憎しみ、不安や悲しみなどマイナスの感情をもっていますよね。
しかし「いい子」のレッテルを貼られた子供はマイナスの感情を出すことを、意識的にも無意識的にも禁止されてしまいます。
それを出すことで大人からの評価が下がり「いい子」ではいられなくなってしまうからです。
ボクはこのように大人の都合によって「いい子」として扱われてしまい、ネガティブな感情を出すことを禁止された人のことを、
「いい子のレッテルを貼られた被害者」
と呼んでいます。
マイナスの感情を出すことを禁じられた人間はどうなるのか。
その感情は何らかのかたちで外に出してあげない限り、心の奥深くに抑えこまれていきます。
そしてマイナス感情のマグマは心の奥深くでグツグツと煮えたぎり、ある日突然爆発してしまうのです。
マイナスの感情がマイナスの思考を作り、マイナスの行動へと駆り立てる。
これが「いい子」(いい人)が突然凶悪な犯罪や問題行動を起こしてしまう正体だとボクは考えています。
自分を責(攻)めるいい子(いい人)たち
ボクのカウンセリングに来てくださるクライアントさんの多くは、子供の頃いわゆる優等生タイプだった方が多いように思われます。
そしてそのほとんどの方が大人になっても親の呪縛や影響力に苦しみ、対人関係に悩んでいます。
そしてほぼ全員の方が
●自己否定感
●自分嫌い
●自信がない
●自分がない
●劣等感
●コンプレックス
●罪悪感
●自分の感情がわからない
●生きている実感が湧かない
●親のことが憎い
●親の言いなりになってきた
●親が重い
などのようなことを口にします。
この背景には先ほども書きましたが、親の過保護や過干渉、期待や支配、コントロールにより、「いい子」であることを強いられ、ネガティブな感情を抑圧されてきたことに原因があります。
この状態から抜け出すには、自分が「いい子」のレッテルを貼られた被害者であることに気づくことです。
そしてその時に受けた心の傷やトラウマを言葉や文字で表現しそれをカウンセラーから受け入れられ、肯定されて行くことで癒して行くことです。
「あなたのため」という名の虐待
この言葉は、犯罪の加害者支援をされている阿部恭子さん著「息子が人を殺しました」の一文に書かれていた言葉です。
最近よく世間で言われる「いい子」が突然犯罪(問題行動)を起こすケースが増えているようです。
どうしてあんなにいい子が・・・
明るくて面倒見のいい子が・・・
勉強も出来るし、
大人しくて、マジメで人に迷惑をかけるようなことをしない子が・・・
このように親や教師、大人からみて「いい子」と言われる子供(それが大人になった人)が、ある日突然犯罪の加害者になったり、自分の命を殺めてしまったりするのです。
※ボクのクライアントさんでも、犯罪や自殺までは行かないにしても、大人になって生きづらさを抱えたり、強い自己否定感や自傷行為、人を傷つけたり、対人関係がうまく行かない方の多くが、子供の頃「いい子」(優等生タイプ)であった場合が多いです。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。
それは過保護で支配的な親ほど、子供に対して「あなたのため}という言葉をよく使うのですが、それが本当に子供のためになっているのかが問題です。
確かに親であれば、
子供に幸せになってほしい
幸せな家庭を築いてほしい
幸せな人生を築いてほしい
などと思うことは当然です。
子供の不幸を願っている親など、普通はいません。
でもそれが過熱するとどうなるのか。
「あなたのため」は、本当に子供のため?
「あなたのため」が、自分のためになってはいませんか?
そうゆう親の心を覗くと、実はその親自身が、自分の心の中に
●不安や恐怖
●怒りや憎しみ
●劣等感やコンプレックス
●孤独感や虚しさ
をもっているのです。
それを満たすための手段として、
子供に過剰に期待したり、
過保護や過干渉、
支配やコントロールをして、
自分のネガティブな感情の穴埋めをしようとしているのです。
でもこれはほとんどの場合親が無意識にやっていることなので、
親にとっては、子供のためにやっていることだと思ってしまっているのです。
あなたにとっての「いい子」像は、親や教師、大人の都合になってはいませんか。
子供の頃から「いい子」(優等生タイプ)と言われていたあなた・・・
今、自分のことが好きですか。
自分を認めてあげられますか。
強い自己否定感や自傷行為を繰り返してはいませんか。
悪いとわかっているのに、人を傷つけてしまったり、
依存状態から抜け出せなくなっていたり、
破滅的な行動をしてしまってはいませんか。
最近「いい子」が突然問題行動をしたり、犯罪の加害者になるケースが増えています。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
そもそもいい子とは世間一般的にどうゆう人のことを言うのでしょうか。
・親の言うことを聞く子
・人に迷惑をかけない子
・勉強の出来る子
・素直な子
・明るくいつもニコニコしている子
・リーダーシップのある、面倒見のいい子
・不平不満を言わない子
などがあげられると思います。
しかし、こんなにいい子がある日突然犯罪の加害者に・・・
ボクのクライアントさんには子供の頃、「いい子」だったタイプの方が多いです。
そしてそんな子がある日突然暴力や虐待、犯罪や性暴力の加害者に・・・
そもそもいい子とは言い換えれば、親や大人にとって都合のいい子なのです。
そしていい子(いい人)のカウンセリングをしていると必ずと言っていいほどある共通点が見えてきます。
いい子症候群の原因とは
☑家庭内で身体的な暴力や虐待があった
☑親のDVやモラハラを目撃していた
☑親から怒声や罵倒、否定的なことをよく言われた
☑親の過保護や過干渉、期待やコントロールが強かった
☑世間体を過剰に気にする親だった
☑家庭内でよく怒りの爆発が起きていた
☑兄や姉が親から暴力を受けるのを何度か見たことがある
☑兄弟とよく比べられていた
☑家が貧しく、経済状況が不安定だった
☑精神的に不安定で、依存的な親だった
いい子が問題を起こす原因には必ずこのような家庭環境があります。
子供にとって暴力や虐待は非常に大きな恐怖を与えます。
過保護や過干渉は子供の自立心を奪います。
支配やコントロールは子供の健全な成長を歪めます。
これらは大人側のエゴであり、強い力で子供を押さえつけます。
しかし子供は体力的にも大人にはかないませんし、経済力もないので、その現状から何とか生き延びようと、無意識の内に親に気に入られる鎧をまといます。
それが大人にとっては「いい子」に見えるのです。
そして子供は否定的なネガティブ感情と歪んだ思考や価値観を身につけて行くのです。
このネガティブ感情には
怒り
憎しみ
恐怖
不安
悲しみ
孤独
劣等感
コンプレックス
自己否定感
人間不信
対人恐怖
欲求不満
愛情飢餓
などがあります。
そして歪んだ思考や価値観には
自分はダメな人間
自分は悪い人間
自分のせいで親の機嫌が悪いんだ
自分は生きる価値などない
誰も信用できない
〇〇であるべき
○○でなければならない
白黒思考(0か100か)
などがあり、偏りのあるマイナスの思考や価値観を身につけます。
そしてこのような否定的な感情とマイナスの思考が、ある条件や状況が重なったときに、
心の奥深くに押さえつけられていた感情のマグマが爆発し、
問題行動や加害行為、犯罪を引き起こすのです。
いい子症候群の克服法
このような状態から抜け出すにはどのようにしたらいいのでしょうか。
それには大きく3つのステップに分けることが出来ます。
①自分が暴力や虐待の被害を受け、心の傷やトラウマを抱えていることに気づく
②自分一人では解決できないことを認め、人の力を借りる
③カウンセリングで否定的な感情を解放し、歪んだ思考や価値観に気づきそれを修正する
このステップを通すことで、自己肯定感や自己受容感が高まり、他人に対しても肯定したり尊重したり出来るようになり、結果的には加害行為からは抜け出すようになります。