アダルトチルドレンの根本原因と8つの特徴❷
❷『アダルトチルドレンの根本原因と8つの特徴』
ボクはこれまで3000人以上のアダルトチルドレンの方のカウンセリングをやってきました。
その中でアダルトチルドレンの原因と特徴、そしてどんな家庭環境や親から育てられると、アダルトチルドレンになりやすいのかがわかってきました。
アダルトチルドレンの根本原因
アダルトチルドレンはもともとはアルコール依存症の親のもとで育てられ、大人になっても生き辛さを抱えた人のことをアダルトチルドレンと言っていたが、今ではもっと広い意味で使われるようになりました。
そしてあなたが子供の頃、
家庭内で何があったのか?
に気づくことが、アダルトチルドレンを克服するための第一歩になります。
アダルトチルドレンの育った家庭では以下のような特徴があります。
⑴依存的な親
親がアルコールやギャンブルに依存していた
⑵身体的な暴力
親や家族から、殴る 蹴る 叩く 髪を引っ張るなどの暴力を受けた
⑶精神的な暴力
家庭内で暴力を目撃した 親や家族の不仲 人と比較されていた
⑷言葉の暴力
否定的な言葉 暴言 脅迫 脅し
「お前なんか生まれなければ良かった」
「親の言うことを聞かないなら、外に追い出すぞ」
⑸歪んだ愛情
親の過保護、過干渉、甘やかし
子供のためになんでもやってしまう
過剰な期待 親の支配 思い通り
条件付きの評価(成績の良いときだけ褒めるなど)
⑹育児放棄
家事や子育てをやらない
子供への無視や拒絶、無関心
親が働かない
⑺身近な人との別れ
親の離婚や不倫や浮気 死別 大切な人との別れ
アダルトチルドレンと言うと一般的には親が依存症だったとか、子供に暴力を振るうとか、あきらかに問題のある家庭で育った人と思われがちですが、実はこれは全体の3割ほどで、それ以外のほとんどが、側から見たら、
・普通の家庭
・立派な家庭
・仲の良い家庭
で育った人たちです。
アダルトチルドレンの親の特徴
こういった家庭の親の特徴は、親が
・教育熱心 学歴コンプレックスを抱えている 学歴至上主義の家庭で育った
・世間体を気にする 人と比べる
・人の価値は学歴や肩書きで決まると思っている
・経済力など目に見えるものでもので決まる
・神経質 真面目 ヒステリー
・心配性 不安定
・劣等感やコンプレックスを抱えている
・感情のコントロールができない
・怒りの地雷がどこにあるかわからない
・自分の考えを子供に押し付ける 頑固 人の言うことはを聞かない
・無関心 共感力に乏しい
・〇〇でなければならない
・〇〇であるべきという厳しいルールを持っている
・親自身または身内が高学歴
・先生と呼ばれる職業に就いている(医者 教師 政治家)
・周りから尊敬されたり、羨ましがられるような仕事
(警察官 銀行員 大企業に務めている 経営者)
親自身がなんらかの「心の傷」や「トラウマ」、「コンプレックス」を抱えているのです。
そういった抑え込まれた感情や満たされなかった欲求を、無意識に子供で、
・埋め合わせようとしている
・または発散している
のです。
このような環境で育つと子供は、どのような特徴を持つようになるのでしょうか?
アダルトチルドレンの8つの特徴
⑴
自信がない 自分がない
自分のことを好きになれない
⑵
自己評価やセルフイメージが低い
自己肯定感が低く、自己否定感が強い
⑶
責任感が強く、罪悪感や自責の念を感じやすい
⑷
〇〇でなければならない 〇〇すべきといった、厳しいマイルールを持っている
⑸
自分の価値を感じられない(無価値感)
変わりたい願望が強い→変わりたいと思うほど、苦しくなっていく
⑹
人の目や評価などを気にし、自分の素直な感情や欲求は抑え、他人軸で生きている
⑺
親密な対人関係を築けない
人との距離感がうまく取れない
(近すぎるか、近い関係になりそうになると離れていく、遠い)
⑻
恋愛がうまくいかない
恋愛に依存する
見捨てられ不安が強い
DVやモラハラ系の男性に引っかかりやすい
(一見すると自信があり、頼りがいがありそう見える人を好む)
アダルトチルドルレンの子供時代
子供もの頃どんなだったか
・ピアノや絵、小説を書くことが好き
(感性や感覚 感情)
・小さな頃から習いごとをたくさんしていた
水泳 ピアノ 公文 塾
・優等生タイプだった 勉強ができた(思考)
感性や感受性が高く、感覚が敏感で繊細(HSP)
感情が磨かれたいたのに、ある時期から、
勉強、勉強で思考(左脳)を使うようになるので、
溢れ出る、感性や感受性が思考で蓋をされてしまう
それが苦しみの原因となっていきます。
アダルトチルドレンの生き辛さの原因
子供の頃の家庭環境や親との関係で、
①歪んだ対人関係や人との距離感を学び、
②厳しいマイルールや偏った考え方 信念 価値観をもっている
③ネガティブな感情や欲求を抑え込んでいる
自分の「感情」や「欲求」は抑え込むと、必ずなんらかのカタチで吐き出される。
それが、
⑴自分に向かうか
⑵他人に向かうか
⑶依存を生むか
ということです。
子供は無力で自分一人では生きていけません。
そして本来、親のことが大好きで、親から
・愛されたい(愛情欲求)
・認められたい 褒められたい(承認欲求)
・受け入れられたい (受容)
・わかってもらいたい(共感)
という欲求を持っています。
そして親から、
・嫌われたくない
・見捨てられたくない
・怒られたくない
という思いも持っています。
同時に、「生き延びるための防衛本能」を持っています。
こういった環境で生き延びる、
自分の居場所を守るために、
その環境で生き延びるための役割や
ルールといった「鎧」を身にまとう
この鎧は無力な子供にとって、自分を守るためには必要でした。
この鎧を身に纏うことであなたは生き延びることができたのです。
だから、この役割やルールといった鎧を身に纏うことは、あなたにとってとても大切で大きな成功体験です。
人はうまく行ったことは繰り返す生き物なので、大人になった今でもその役割やルールを繰り返している。
でもこの役割やルールは、歪んだ親子関係や不安定な家庭環境でしか通用しません。
その鎧をまとっていることが、生き辛さや人間関係がうまくいかない根本原因です。
鎧の中身は
①歪んだ対人関係や人との距離感
②厳しいマイルールや思い込み、偏った考え方や信念価値観
③ネガティブな感情や欲求を抑え込む、我慢する
この3つの原因を改善していくことが、アダルトチルドレンの克服には非常に重要になってきます。