アダルトチルドレンチェック診断

 

1・ 物事を最後までやり抜くことが出来ない

2・ 白黒思考が強い(0か100)

3・ 完璧主義 完璧でないと意味がない 相手に完璧さを求めてしまう

4・ つい嘘をついたり、ごまかしたりしてしまう

5 ・人からの誉め言葉を受け入れにくい 素直に喜べない

6・人にお願いをするのが下手(助けを求められない)

7・人から認められたいという気持ちが強い(他人の評価が気になる)

8・人の目が気になる(人が自分のことをどう思っているのか気になる)

9・怒りのコントロールが出来ない いつもイライラしている

10・怒りの感情がわからない 嫌なことがあっても怒れない

11・いい人であることに疲れた 子供の頃優等生タイプだった

12・何か起こるのではないかと常に不安で心配

13・他人の言動に過敏に反応してしまう

14・目上や権威のある人の前だと過剰に緊張したり委縮してしまう

15・嫌な記憶に悩まされている トラウマやフラッシュバックが起こる

16・記憶力が悪くなった 現実感が薄い

17・自分に自信がない 自分はダメな人間だと思う

18・自分に対して厳しい 自己否定感が強く、自分のことが嫌い

19・自分は生きている価値がないと思う 生きている意味がわからない

20・他人と親密な関係になることが出来ない 対人関係が苦手

21・対人不安や対人恐怖、人間不信が強い

22・自分の居場所がない 安心できる場所がない

23・摂食障害がある(拒食症・過食症・過食嘔吐)

24・恋愛依存症や共依存症、性依存やセックス依存症に悩んでいる

25・見捨てられ不安や愛着障害がある いつも同じ恋愛パターンを繰り返してしまう

26・恋愛や婚活、結婚で相手に色々なことを求めてしまう(理想が高い)

27・ふいに涙が出てきたり、悲しみ、怒りの感情が湧いてくる

28・子供の頃、喘息やアレルギー、歯ぎしりや爪を噛む、夜尿症があった

29・自分の感情がわからない 感情表現が下手 無感情

30・うつ状態が続いている (うつ病の診断を受けたことがある)

31・自分が自分でないような気がする(「自分がない」と感じる

32・コミュニケーション障害(コミュ障・コミュ症)に悩んでいる

33・対人恐怖症や視線恐怖、赤面症や赤面恐怖症に悩んでいる

 

いくつ当てはまりましたか?

5個未満・・・一人で頑張り過ぎないようにしてくださいね

5個以上・・・アダルトチルドレンの可能性があります

10個以上・・・何となく生きづらさを抱えていませんか

15個以上・・・一人で問題を抱え、非常に困難な状況ではないですか

20個以上・・・アダルトチルドレン以外にもトラウマや対人恐怖症、○○依存症やうつ病、自傷行為や加害行為に苦しんでいませんか。一人で問題を抱えこむのは止め、専門家の力をかりてください。

 

 

アダルトチルドレンの原因と特徴

アダルトチルドレン(ac)とは、親の暴力(精神的なものも含む)や否定的な言葉離婚育児放棄など、本来あるべき家族の機能が破綻した環境で育ち、「心の傷」や「トラウマ」を負ったまま、癒されることなく大人になってしまった人のことをいいます。

 

たとえ直接、身体的な暴力の被害を受けなかったとしても、親のDVモラハラ、他の家族が暴力を振るわれているのを目撃したり、否定的で傷つく言葉、見捨てられるような言葉を言われただけでも、子供の心は深く傷つきます。

 

そして親が良かれと思って子供の為にした過保護過干渉、過剰なしつけや期待、支配のような行為も、同様に子供の心は傷つき、このような場合もアダルトチルドレンの原因となってしまいます。

 

最近は誰もが見ても明らかに問題のある家庭だけではなく、世間から見たら普通の家庭立派な家庭と思われている家族ほど、世間体を気にしている傾向が強く、外面がいいので家庭の問題は表面化しづらく、子供は子供で自分は普通に育てられた、いい子・優等生タイプだった、愛されて育てられたと思っているので、自分がアダルトチルドレンであることに気づくことが遅れ、余計にその闇は深く長期化しやすい傾向にあります。

 

アダルトチルドレン(ac)を病気だと思っている人もいますが、アダルトチルドレンは病気ではありません。

そのため決まった特徴があるというわけではなく、症状も人それぞれ違いますが、共通して言えることは,

「生き辛さを抱えている」

「自己否定感が強い」

「自己肯定感が低い」

「対人関係がうまく築けない」

などがあげられます。

 

このようにアダルトチルドレンの根が深く、克服するのも難しいので、アダルトチルドレンである本人もそのことで一人で誰にも言えず悩み苦しんでいることが多いのです。

親子関係、家庭環境チェック

 

アダルトチルドレンの原因は、子供の頃の親との関係や家庭環境にあります。

あなたの子供の頃、このような環境ではありませんでしたか?

 

☑親の期待が強くプレッシャーだった(塾や習い事も親の意志だった)

☑親の支配やコントロールが強く、親の言いなりになっていた

☑親の過保護や過干渉が強かった (おせっかい 心配性)

☑理性的で正論を言う父、神経質でヒステリックな母

☑完璧主義な親で、ちょっとしたことで否定されていた

☑親の育児放棄 親から無視や拒絶をされていた

☑世間体をやたらと気にする親だった

☑親から殴る蹴るなどの身体的な暴力を受けた

☑直接暴力は振るわれなかったが、きょうだいや家族が暴力をされているのを見て育った(心理的暴力)

☑親から「バカ」「デブ」「ブス」「産まなきゃよかった」など言葉の暴力があった

☑DVやモラハラのある環境で育った

☑家庭内に秘密があった(精神病・性的虐待・浮気・離婚など)

☑親がアルコールや薬物、ギャンブルや宗教などに依存していた

 

いまアダルトチルドレンの生きづらさに悩んでいるあなたはきっとこのような親のもとで育ったのではないでしょうか。
 
アルコールやギャンブル依存症、暴力を振るうような明らかに問題のありそうな親に育てられた家庭だけではなく、最近では傍から見ると普通の家庭、仲の良さそうな家庭、または普通より立派な家庭で育てられた方がアダルトチルドレン(ac)の生きづらさに悩んでいるのです。
 
ですから暴力や暴言、育児放棄などの愛情が不足している場合だけでなく、過保護や親の言いなり、親の期待が大きすぎる、親のコントロールが強すぎる、過度に甘やかして育ててしまうことなどもアダルトチルドレンの原因となります。
 
そしてこのような環境で育つと、子供は無意識の内にネガティブで否定的な感情を抑え、マイナスで歪んだ思考や価値観を身につけます。
 
その結果、大人になってから対人関係がうまく築けない、自己否定感が強い、自信が持てない、自分を好きになれない、人の目が気になる、コミュニケーションがとれない、マイナス思考が強い、生きづらいなどの症状に苦しみ、それがエスカレートすると様々な問題のある症状や行動を引き起こすようになるのです。

 

 

幼少期の頃の親との関係、家庭内の環境アダルトチルドレンという問題においてこれは非常に重要なポイントとなります。


アダルトチルドレン5つのタイプ

アダルトチルドレンにはさまざまなタイプがあります。人によってはいくつかのタイプの特徴を合わせもっている場合もあります。まずはあなたがどのようなタイプの特徴を持っているのか、確認してみてください。

①ヒーロータイプ(英雄)

ヒーロータイプの子供は、学校の勉強や運動で良い成績や良い評価をもらうことに力を注ぎます。子供の頃、親や教師、周りの人から、しっかり者、頑張り屋と言われ、頼られる存在ではありませんでしたか。自分のためではなく、親や周囲の大人の期待に応えるため、または家族の雰囲気を悪くしないためにやってはいませんでしたか。このような行為は防衛的で、犠牲的な意味合いがあります。こうした努力が実っている内は良いのですが、受験や就職、対人関係など何らかのきっかけで失敗したり、挫折したときに、張りつめていた心がポキっと折れてしまい、心が破綻してしまいます。
 

②スケープゴート(生贄)

スケープゴートのタイプの子供は、ヒーロータイプとは正反対で、イジメやケンカ、盗みや非行などの問題行動を起こしたり、勉強をやらなかったり、忘れ物をしたり、人に迷惑をかけるような行為を繰り返し、家族の中で悪者や問題児の立場を引き受けます。家族間の怒りや憎しみ、不満や鬱憤を一人で引き受け、そのことで家族のバランスを取ろうとしているのです。家族の問題を引き受ける存在と言えます。
 

③ロスト・ワン(いない子)

ロスト・ワンのタイプの子供は、家族の中で存在感を消し、いない子供、生まれてこなかった子供として家族との関係を断ち、気配を感じさせずに生きています。本当は辛く苦しいのに、それを誰にも言えず、家族のだれからも気づかれることがなく、家の中にはいても、いつも一人で孤独にいます。傍からみたら、おとなしくて優しい子として映るのですが、本人は深く傷ついている場合もあります。
 

④ケアテイカー(世話役)

ケアテイカータイプの子供は、家族の世話を献身的に行い、親やきょうだいのグチやわがままを聞き、家族を支えることを過剰なまでに行います。それは自己犠牲的であり、自虐的でもあるのですが、周囲の人からは面倒見のいい子、親の手伝いをするいい子として映ります。料理や掃除、洗濯をしない母親に代わって家事をしたり、子供の面倒をみない親に代わって弟妹の面倒をみたりします。そして自分のことは後回しにします。崩壊しそうな家族の機能を維持するために、親の役割を担って、バランスを取るように努力をします。大人になってからも人の為に尽くし過ぎてしまったりもします。
 

⑤ピエロ(道化師)

ピエロタイプの子供は、家族の暗く緊迫した雰囲気を回避するために、おどけたり、ふざけたり、笑いをとったり、冗談を言ったり、明るい雰囲気を作ろうとします。周りから明るい性格に見られますが、過度に周りの目を気にしたり、その場の空気を読み取り、人の顔色をうかがい、険悪なムードにならないよう、常に気を使いビクビクしていたりします。
 
 

アダルトチルドレンから派生する様々な問題

 
アダルトチルドレンに潜む問題とは

①生き辛さ

アダルトチルドレンの症状に悩むほとんどの方が生き辛さを抱えています。家庭内のトラブルに巻き込まれ、精神障害、破滅的で極端な人間関係、自己否定感、リストカット、自傷行為、自殺など世代間連鎖を見ても、生きていくことに希望や期待を見出すことは困難です。常に悩みや苦しみを感じ、生きづらさを抱えながら生きています。

②否定的な自己像

アダルトチルドレンの特徴として、自己否定感が強く、自己評価や自尊心が非常に低いことがあげられます。そのため自分のことを大切にできなかったり、自分を傷つけたり、苦しめる行為を繰り返してしまいます。そして時には自分のことを犠牲にして相手に尽くしすぎるあまり、オモイ人間と言われてしまうこともあります。親や家族から大切に扱われていないとき、人は自分自身をも大切に思えなくなってしまうのです。

③偏った破滅的な人間関係

アダルトチルドレンの対人関係の特徴は、過度に人間関係で距離をとり、親密な付き合いを築くことが苦手です。かと思えば、過度に人に依存し、相手のために尽くし過ぎてしまう場合もあります。また一見人間関係を築いているように見えても、それは偽りの自分を演じているだけです。

心から信頼出来る人間関係を築くこと苦手で、いつも疑心暗鬼、表面的で浅はかな付き合いに終始するか、反対に深い依存関係に陥ってしまいます。そうした意味で両極端な人間関係に陥りがちです。このような状況の中で、人に対する不信感と人と親密になりたいという気持ちが同時並行に存在し、それが様々な依存を引き起こしている場合もあります。

④家族(暴力)の世代間連鎖

家族の世代間連鎖とは、親から受けた暴力や暴言、過剰なしつけや期待、コントロールを、今度は自分が子どもをもった時、自分がされたことと同じことをその子供にも繰り返してしまうことを言います。親→子→孫というように負の連鎖から断ち切れないのです。

もう一つアダルトチルドレンの特徴として、自分が家庭を持つこと、子供を持つことに対して、大きな不安や抵抗があることです。親から愛されなかった自分が子どもを愛せるのか。親から受けた暴力を自分の子供にもしてしまうんではないか。このような不安や苦しみは非常に強く、この呪縛を断ち切るために、結婚を諦めたり、妊娠した子供をおろすアダルトチルドレンもいます。

⑤精神障害

親の暴力や暴言、過剰な期待や支配、過保護や過干渉、育児放棄などによって傷つけられたアダルトチルドレンはそこから派生する様々な症状に苦しみます。主なものとしては、トラウマ(PTSD)、共依存症、回避依存症、摂食障害、恋愛依存症、性依存、見捨てられ不安、愛着障害、長期的なうつ病、対人恐怖症、境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、解離性障害などの症状に苦しみます。アダルトチルドレンといっても、その背景には様々な症状や問題があります。

⑥自傷行為・自殺

自己否定感が強く、自分の存在価値を感じられないアダルトチルドレンはリストカットや根性焼き、体に刺青を入れるなどの自傷行為をしてしまうことも多いです。自傷行為をすることで、ある種の快感がもたらされるため、苦しみから逃れる為に自傷行為を繰り返す。また、悪い自己のイメージを手首や身体に映し出して(投影)、自分の身体を傷つけます。自傷行為は自分自身を助ける、生きようとする、歪んだ防衛の手段でもあるのです。

それがエスカレートしたかたちが、自殺です。この苦しみを誰にもわかってもらえない、永遠と続いてしまうのではないかという絶望感。深い孤独感と苦しみに苛まれ、最後の生きる希望が自分の命を殺めてしまうことなのかもしれません。

⑦加害行為・犯罪

暴力や虐待、DVやモラハラの加害者の多くが、過去に親や周りの人から暴力や虐待、イジメなどの被害を受けた、悲しい過去をもっています。傷ついた心は、自分自身に向かうか、自分より弱いものへと加害行為へと変わって発散されます。この負の連鎖を食い止めるには、傷ついた自分の心を癒してあげることです。