自己肯定感を高める7ステップ講座
Step1:悩みや問題の根本原因に気づく
Step1は「気づき」のステップです。
あなたがいま仕事や恋愛の人間関係がうまくいかない、周囲の目が気になる、居場所がないと感じる、生き辛い、などの悩みや苦しみを抱えていたとしたら、必ず過去に何らかの傷つき体験があります。
自分が子供の頃、親や家族、大人や周囲の人から身体的な暴力や心理的な虐待、言葉の暴力やいじめ、親の支配や過剰な期待、過保護や過干渉などで「心の傷」や「トラウマ」を抱えたことに気づくことです。
あなたの悩みや苦しみの原因が何なのか。
まずはこちらのチェック診断をやってみてください。
①アダルトチルドレンチェック
②毒親・機能不全家族チェック
③あなたを苦しめる感情は何?
④あなたを支配している思考と価値観とは…
①アダルトチルドレンチェック診断
①物事を最後までやり抜くことが出来ない
②白黒思考が強い(0か100)
③完璧主義 完璧でないと意味がない 相手に完璧さを求めてしまう
④つい嘘をついたり、ごまかしたりしてしまう
⑤人からの誉め言葉を受け入れにくい 素直に喜べない
⑥人にお願いをするのが下手(助けを求められない)
⑦人から認められたいという気持ちが強い(他人の評価が気になる)
⑧人の目が気になる(人が自分のことをどう思っているのか気になる)
⑨怒りのコントロールが出来ない いつもイライラしている
⑩怒りの感情がわからない 嫌なことがあっても怒れない
⑪いい人であることに疲れた 子供の頃優等生タイプだった
⑫何か起こるのではないかと常に不安で心配
⑬他人の言動に過敏に反応してしまう
⑭目上や権威のある人の前だと過剰に緊張したり委縮してしまう
⑮嫌な記憶に悩まされている トラウマやフラッシュバックが起こる
⑯記憶力が悪くなった 現実感が薄い
⑰自分に自信がない 自分はダメな人間だと思う
⑱自分に対して厳しい 自己否定感が強く、自分のことが嫌い
⑲自分は生きている価値がないと思う 生きている意味がわからない
⑳他人と親密な関係になることが出来ない 対人関係が苦手
㉑対人不安や対人恐怖、人間不信が強い
㉒自分の居場所がない 安心できる場所がない
㉓摂食障害がある(拒食症・過食症・過食嘔吐)
㉔恋愛依存症や共依存症、性依存やセックス依存症に悩んでいる
㉕見捨てられ不安や愛着障害がある いつも同じ恋愛パターンを繰り返してしまう
㉖恋愛や婚活、結婚で相手に色々なことを求めてしまう(理想が高い)
㉗ふいに涙が出てきたり、悲しみ、怒りの感情が湧いてくる
㉘子供の頃、喘息やアレルギー、歯ぎしりや爪を噛む、夜尿症があった
㉙自分の感情がわからない 感情表現が下手 無感情
㉚うつ状態が続いている (うつ病の診断を受けたことがある)
㉛自分が自分でないような気がする(「自分がない」と感じる
㉜コミュニケーション障害(コミュ障・コミュ症)に悩んでいる
㉝対人恐怖症や視線恐怖、雑談恐怖や赤面症に悩んでいる
いくつ当てはまりましたか?
【3個未満】・・・一人で頑張り過ぎないようにしてくださいね
【5個以上】・・・何となく生き辛さを抱えていませんか
【10個以上】・・・アダルトチルドレンの可能性があります
【15個以上】・・・アダルトチルドレンの傾向がやや強いです。
【20個以上】・・・アダルトチルドレン以外にもHSPや対人恐怖症、恋愛依存や共依存、長期的なうつ病、自傷行為や加害行為に苦しんでいませんか。
②毒親育ちチェック
アダルトチルドレンや仕事や恋愛などの人間関係でうまく行かない人の原因は、子供の頃の家庭環境と親との関係にあります。
HSPも生まれ持った気質と言われていますが、じっくり話を聞いくと家庭に問題があることが非常に多いです。
あなたの子供の頃このような環境ではありませんでしたか。
1:親の期待が強くプレッシャーだった(塾・習い事など)
2:親の支配やコントロールが強く、親の言いなりになっていた
3:親の過保護や過干渉が強かった (おせっかい 心配性)
4:親の目を気にし、いい子でいなければならなかった
5:理性的で正論を言う父、神経質でヒステリックな母
6:完璧主義な親で、ちょっとしたことで否定されていた
7:テストや成績のいい時にだけ褒める親(条件付き)
8:親の無視や拒絶、育児放棄(親から愛された記憶がない)
9:世間体をやたらと気にする親だった(家と外では人が違う)
10:親から殴る蹴るなどの身体的な暴力を受けた
11:家族が暴力をされているのを見て育った(心理的暴力)
12:親から「バカ」「デブ」「ブス」「産まなきゃよかった」など言葉の暴力があった
13:家庭内に秘密があった(精神病・性的虐待・浮気・離婚など)
14:親がアルコールや薬物、ギャンブルや宗教などに依存していた
15:教師や警察官、医師や銀行員、政治家や有名人のいる家系
幼少期の頃の親との関係、家庭内の環境がアダルトチルドレンやHSP、仕事や恋愛などの人間関係がうまく行かない原因のとても重要なポイントとなります。
上記のような家庭環境で育つと、子供の心は深く傷つけられます。
優しくて純粋、そして無力で未熟な子供にとって親の存在は絶対です。
子供は親から愛されることを望んでいます。
親から嫌われたいと思っている子供なんていません。
だから子供は子供なりに歪んだ家族関係のバランスを取ろうと色々な役割を演じるようになります。
そして親から嫌われないために、親にとって都合の悪いネガティブで否定的な感情を抑え込み、親を攻める代わりに自分を責めるようになります。
そしてネガティブで否定的な感情と歪んだ思考や価値観が、様々な問題のある「行動」や「症状」を引き起こしているのです。
③抑え込んでいるネガティブで否定的な感情
あなたがよく感じる感情・抑えている感情は何ですか?
☑怒り
☑悲しみ
☑憎しみ
☑恨み
☑孤独
☑不安
☑憂鬱
☑恐怖
☑劣等感
☑孤独感
☑罪悪感
☑自責の念
☑虚無感
☑無力感
☑無価値観
☑緊張
☑イライラ
☑悔しい
☑後悔
☑恥ずかしい
☑軽蔑
☑嫉妬
☑束縛
☑失望
☑不信感
☑欲求不満
☑愛情欲求
☑執着
☑興奮
☑自分の感情がわからない
☑その他( )※自分の感情を見つめましょう)
感情をコントロールできない、感情の起伏が激しい人は、根っ子に子供の頃から抑え込んだ感情が潜んでいます。
このような感情に気づかないようにしている人もいます。
それはネガティブで否定的な感情は心地良いものではないからです。
だから色々な思考や価値観をもって、このような感情にフタをしてしまうのです。
④歪んだ思考と価値観
子供の頃、無意識の内に身につけた価値観や思い込み
①から④のチェックリストから、悩みや苦しみの原因が見えてきましたか。
これまで自分では気づかなかったこと、否定していたこと、忘れていたこと、無意識に抑圧していた感情、歪んだ思考や価値観がわかってきましたか。
人は子供の頃に親や家族、大人から受けた心の傷やトラウマのネガティブで否定的な感情を無意識の内に抑圧し、被害体験そのものを記憶から抹消したり、矮小化しています。
そして現実の苦しみから逃れるために、様々な思考や価値観を身につけ、起こった事実を歪めているのです。
でも、どんなに事実を否定したり、事実を歪めても、心と体がしっかりと覚えているのです。
それは「感情」の記憶を「思考」で誤魔化すことなどできないからです。
それは感情は思考の何十倍、何百倍ものエネルギーがあるからです。
これらは身体的にも精神的にも経済的にも物理的にも知的にも、大人に敵わない子供が生き延びるために無意識の内に身につけた『鎧』なのです。
どんなに強がっても、どんなに見栄を張っても、どんなに明るく振舞っても、いい子(良い子)を演じていても、子供の頃から着続けてきた鎧の中身は実はズタズタのボロボロなのです。
それがあなたの心の中です!
あなたの心の悲鳴に気づいてあげてください。
問題のある行動や症状は過去に受けた心の傷とトラウマの歪んだ感情の表現であり、心の叫び、SOSなのです!
『自分に起こったありのままの事実に気づき、それを受け入れる』ことが、アダルトチルドレンやHSPのトラウマ体験、恋愛依存や共依存、対人恐怖症、自傷行為などを克服するための絶対条件となります。
でも最初これには大きな抵抗や否認、否定がともないます。
それはこれまでに自分を守るために築き上げてきた強固な価値観が、自分に起こった事実を認め、受け入れることを拒否(否認)してしまうからです。
それを認めるということは、自分を守ってきた鎧を捨てることに他なりません。
純粋で無力な子供にとって、親や大人からの暴力や虐待がどれほどその子供に恐怖心や不安感を与えるか。
それがたとえ直接的な危害を加えられた暴力ではなく、暴力を目撃したということだけでも、子供にとっての影響は測りしれません。
親から暴力を振るわれる、気に入られない、見捨てられる、拒絶される、育児を放棄されるというような行為は、子供にとっては生命を脅かされる危機的状況であり、それは無意識的に「死」をも連想させます。
このような危機的状況を乗り越えるためにネガティブな感情を抑圧し、歪んだ思考や価値観を身につけ、強固な鎧をまとって行くのです。
大人になってもその鎧を着ていることに気づき、鎧を脱ぎ捨ててあげなければ、悩みや苦しみ、生き辛さからは解放されないのです。
自分の生き辛さや苦しみの原因に気づき、どのような感情を抑え込み、どのような歪んだ思考や価値観を身につけ、そして間違った対人関係(コミュニケーション)を学んでしまったのかをスッテプ1ではじっくり見つめ、気づいていくことが大切です。
この気づきを得られれば、70パーセントは克服したも同然と言っても過言ではないほど、重要なステップになります。
Step2:過去の出来事を思い出し、心の傷を認めてあげる
Step2は「心の傷を認める」ステップです。
親の暴力や精神的な虐待、言葉の暴力、過保護や過干渉、支配やコントロールによって自分が受けた心の傷やトラウマを思い出していきます。
そして自分の育った家庭で何が起こり、どのように自分の心が傷ついたのか。
自分が受けた心の傷やトラウマを、幼少の頃から振り返っていきます。
いつ(年齢)どのような暴力を(身体的・精神的・育児放棄など)、どこで、誰から受け、何をされたのか。
親や家族の行動や態度、言葉を思い出していきます。
問題行動を克服するにはまず自分の傷を素直に認めてあげることです。
※ノートに書き出してください
Step3:心の傷を表現し、マイナス感情を外に出す
Step3は「心の傷を表現する」ステップです。
Step2で思い出された心の傷やトラウマを言葉や文字を使って表現していく癒しのワークです。
無意識の内に蓋をしていた心の傷やトラウマは、自分自身でも気づかないうちに、対人関係や依存症、加害行為や自傷行為など様々な悪影響を及ぼします。
これは人生でブレーキを踏みながら前に進んでいるようなもので、エネルギーはネガティブな方向に使われていますから、これが生き辛さの原因と言えます。
このワークでは子供の頃の心の傷やトラウマを表現して、無意識の内にまとってしまった鎧を「話して書いて表現する」ことで脱ぎ捨てていきます。
そのための第一歩は自分の中にあるマイナスの部分を外に出していくことです。
心の傷を書いてみる
あなたは子供の頃、親や周囲の大人、自分より力のある人間からどのような暴力や虐待(心理的虐待・言葉の暴力・育児放棄・ネグレクト・性的虐待)を受けましたか?
身体的な暴力はもちろんですが、他にも暴言や自分を否定するような言葉、バカにされたり、自信を無くすような言葉、人格を否定されたり、無視をされたり、他の兄弟と比較するような態度、親の欲求を押しつけられるような行為など詳しく書いていきます。
これを書く目的は自分を傷つけた相手を攻めるためのものではありません。
自分に起こった悲しい過去を事実として認めることです。
心の中に押し込めてきたネガティブな感情を言葉として表現することで、次第にトラウマが自分を縛り付ける効力を無くしていく癒しの過程です。
心に浮かぶ親やきょうだい、大人からの言葉や態度、顔の表情や行動を一つ一つ書き出して行きます。
・自分の家族に何が起こりあなたはどんな感じがしていましたか。
・その時あなたはどのような反応をしましたか。
軽く目を閉じながらその時の出来事を思い出し、思いつく限り紙に書き出します。
もし涙が出てきたら、無理に止めようとしないで出てくるままにしてあげてください。
涙には心の傷を癒す力があります。
親や兄弟に対する怒りや憎しみの感情が湧いてきてもそんな自分を責めたりしないでください。
否定的でマイナスな感情の背景には何らかの原因があります。
あなたは何らかの被害者だったのです。
そしてそんな自分をいたわってあげます。
「辛かったね」「苦しかったね」「よく耐えてきたね」「一人で頑張ってきたね」と自分自身に言ってあげてます。
私も心の傷を表現しているときは、怒りや憎しみ、苦しさや悲しみなど本当にたくさんのネガティブな感情が湧き出てきました。
寝る前にそのことを思いだしていた時、とめどなく涙があふれ落ち、頬につたわる熱い涙を今でも覚えています。
しかしこの表現をするという行為をして行くうちに、徐々にではありましたが、心の傷が癒されていくことを実感していました。
人は常に何らかの表現をしながら生きています。
一見無駄なことのように思われることや排除したい出来事も、その人にとっては大切な表現だったりします。
世間一般ではマイナスと思われることの中にこそ、その人が生きていくための大切な表現が隠されているのです。
これまで蓋をしてきたマイナスな過去やネガティブな感情にも目を向け、表現してあげていきましょう。
Step4:マイナスな過去をイメージの中でプラスに置き換える
Step4は「イメージで過去の出来事をプラスに変える」ステップです
子供の頃、親やそのほか自分を傷つけた人に、本当はどうしてもらいたかったのか、何を言いたかったのかなどを考え、それをイメージして行きます。
心のそこで願っていたことを明らかにして、そのことをイメージして、実際あったかのように過去の出来事を作り変えます。
あなたがしてもらいたかったことを紙に書き出していきます。
(例)
・父に私を殴ったことを謝ってほしかった
・母に自分のことを認めてもらいたかった
・夫婦ケンカをやめ、仲良くしてほしかった
・両親に受け止めてもらいたかった
・親の希望を自分に押しつけないでほしかった
・いつもきょうだいや他人と比較されるのが嫌だった
・母が暴力や暴言を吐くのをやめてほしかった
・自分が辛いとき話を聴いてもらいたかった
・私が産まれてきてよかったと言ってもらいたい
書き出してみることで、これまで自分が押さえ込んできたことや、忘れていた気持ちが出てきます。
イメージで過去を作り替える
それをもとにこれから心の傷やトラウマをおった時のシーンやトラウマを再現し、自分の過去を作りかえて行きます。
このワークはときに激しい感情が出てきますので、安全な場所で行います。
強い怒りの感情や苦しみが湧いてきたら、途中でやめて少し心を落ち着かせてからゆっくり段階を踏んでやって行きます。
①まず初めに目をつぶり、深い呼吸をしながら体をリラックスさせる
②体がリラックス出来たら、傷ついた体験のシーンをイメージする
③先ほどの書くワークでやった本当はしてもらったことをイメージの世界で体験し、自分の過去を新しくつくりかえる
④家族で楽しく話しているシーンや憧れの家族をイメージし、それが実際行われていることを心に描く
一時的に苦しみが伴うこともありますが、過去の心の傷やトラウマを、イメージの中で自分のしてもらいたかったことに取り替えることで、徐々に転換が起こります。
イメージをすることも一つの経験になり、経験の幅が広がって行くことで、新しい考え方や選択の幅が広がって行き、古い過去の傷は癒されて行きます。
Step5:自分の中にある「傷ついた子供」を癒す
Step5は自分の中にある「傷ついた子供を癒す」ステップです。
アダルトチルドレンに悩んでいる人は、
子供の時に心が傷つき、その傷に気づかないまま、または気づいていても癒せないまま、傷を抱えた状態で大人になっています。
身体的にも社会的にも大人になったとしても、自分の心の中は大きな傷を抱え心の成長がストップしたままのインナーチャイルドが凍りついたままになっています。
その苦しみや孤独を誰にもわかってもらえず、受け止めてもらえず、愛されなかったため(または過剰な愛情)、インナーチャイルドは小さく弱い子供のようにおどおど固くなって心の中にうずくまっています。
この弱くて小さなインナーチャイルドを解放して、自由にしてあげ、成長を助け、止まっている子供の心を、大人の心に育ててあげていきます。
インナーチャイルドは本来生まれ持ったその人の気質や個性など本当の自分です。
しかし、過去に受けた心の傷やトラウマ、親の支配やコントロール、過剰な期待などによって成長が止まり、それ以降は本来の自分を見失ったまま、生き残るためのニセの自分を演じながら生きてきてしまっています。
本来子供はのびのびとして自発的で、正直で愛情や喜怒哀楽などの感情表現に富んでおり、色々なことに興味をもち、自分のしたいことに素直に取り組み、楽しく遊べて、自分そのままです。
純粋で人を信じやすく、弱さもありますが、相手とも屈託なくやり取りをしたり、自分の世界に没頭でき、新しいことや興味のあることを吸収する力が旺盛で、豊かな感情表現をもち大きく広がる可能性をもっています。
しかし機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは大人の過剰な押し付けやコントロールに自発性や個性は断ち切られ、親の身体的・精神的な暴力のために、親密な対人関係を築けなくなり、生きる力を失ったりして、自分のままで生きることが出来なくなっていきます。
インナーチャイルド(本当の自分)を常に押さえ込み、仮面をつけて生きるので、表面と内面の自分に大きなギャップを抱えた人間になって行きます。
このステップでは本当の自分を取り戻すためにインナーチャイルドを癒し育てるワークをします。
Step6:自尊心を作り、自分に健全なメッセージを送る
Step6は「自尊心を高め、自分に健全なメッセージを送る」ステップです。
新しい自分に出会い、新しい対人関係や生き方の技術を学び、今の自分より成長していくことを目指してやっていきます。
人が成長していくうえで、自尊心を作り上げて行くことはとても大切なことです。
暴力や虐待のあった機能不全家庭で身につけたアダルトチルドレンは自分に対する評価はとても低いです。
長期間にわたり家族から自分の根底を揺るがすような、魂を打ちのめされるようなことがあれば、自尊心が低くなって行くのは当然です。
あなたは無意識のうちに自尊心を傷つけていませんか?
☑他人に対してバカにしたり見下してしまう
☑罪の意識や恐れを植えつける
☑やたらと相手を非難したり否定的なことを言う
☑不平不満、愚痴が多い
☑人に嘘をついて騙したりする
☑裏切りや約束を破ることが多い
☑すぐに怒りの感情をぶつけてしまう
☑相手を自分の思いどおりにコントロール(支配)しようとする
☑事実を否定したり否認して認めない
☑相手に対して否定的で受け入れない
☑感情の起伏が激しい(感情のコントロールが出来ない)
☑感情を抑え込む(自分の感情がわからない)
☑言うことに一貫性がなく、相手を振り回す
☑人に知られたくない秘密が多い
☑相手に依存する(対人依存症)
☑自己中心的 自分勝手で人のことを考えない
☑弱々しく振舞う 相手に媚びる
☑自分は正しく相手は間違っているという態度をとる
これら日常の中で気づかぬうちにやっている態度や言葉、行動、コミュニケーションは自分の自尊心を下げてしまいます。
それだけではなく、周囲の人や自分の子供の自尊心までも傷つけます。
自分の自尊心が傷つけられたことを自分の子供や他人にしないことが大切です。
自尊心が低いと何か決断をしなければならない時、自分にとってマイナスの決断をしたり、自信を失うような行動に出やすくなります。
自尊心を高め自分に健全なメッセージを送る
子供の頃から長い間かかってできた思考や行動、言葉や態度、習慣、低い自尊感情を意志の力だけで変えるには限界があります。
機能不全家庭でマイナス思考やネガティブな感情のシャワーを何年も浴びていたら、自動的にこのような考えや行動が出てくるのは当然のことです。
こういった習慣になっている害のあるマイナスのメッセージを、自分を肯定する健全なメッセージに変えて行きます。
自分を受け入れ肯定し認めてあげる。人生を前向きに捉え、成長していけるような言葉。
健全な人間関係、思考、行動、態度、習慣、言葉の使い方を書いたり声に出して読んで行くことで変えて行きます。
例1
×自分は何もない 生きている価値もない
○自分は生きているだけでも価値がある
例2
×自分はいつも頑張らなくてはならない
○自分のペースでゆっくりやっていいんだよ
例3
×自分の意見や感情を出してはいけない
○自分の意見や感情は出していいんだよ
例4
×自分のいる場所を選ぶことはできない
○自分の安心できる居心地の良い場所や環境を選択できる
例5
×人間関係はき切ってはいけない
○自分にとって害になる人間関係は切ってもいいんだよ
この例を参考にこれまで自分が
~しなければならない
~してはいけない
~であるべき
などと思っていたものを一度手放して新しい考え方を身につけていきます。
Step7:マイナスの出来事に意味を見つけ、自分の「強み」や「個性」に変える
Step7は「マイナスの出来事をプラスに置き換える」ステップです。
自分の学んだことを見つける
これまでのスッテプで自分の変化と人間としての成長をすこしづつ実感できるようになってきます。
自分の心の傷やトラウマを癒し、心の傷を与えた相手を許せるようになり、人間関係の持ち方を変え、さらに成長する時がきました。
自分の受けた「心の傷」や「トラウマ」を否定するのは、自分自身を否定し、人生を否定してしまうことと同じです。
これまでの苦悩はあなたの成長にとって意味のあったことなのです。
・両親がいつもケンカをしているのを見たならば、自分はそうならないように自分の性格をよく知り、相手を尊重しながら仲のいい夫婦関係を築こうとするでしょう。
・金銭的なことが原因でいつも親の怒りが爆発するような環境で育った場合は、経済力をつけて豊かな生活を送れるように努力するでしょう。
・常に親の目を気にしながら生きてきた人は、自然と相手の心の動きを読むことがうまくなり、看護師や医師、カウンセラーとして活躍する場合もあるでしょう。
・親から抱っこされなかった場合は、自分の子供を強く抱きしめてあげるでしょう
・色々な心の傷を受けた経験を活かして、自分の過去と似たような境遇で苦しむ人に優しく接してあげられることもあるでしょう。
・生き辛さを克服して、同じように生き辛さを感じている人の手助けをしている人もいます。
あなたは自分の過去から何を学びましたか。
それを一つ一つ思い出しながら、カウンセラーに話したり、ノートに書き出してみます。
マイナスをプラスに変える
これまでのあなたの苦しみや悲しみ、孤独感や生き辛さには必ず意味があり、それはプラスに変えることが出来ます。
過去に起こった事実を変えることは出来ませんが、その経験をどのように理解し、活かしてゆくかは自分自身で決めることが出来ます。
大きな暴力や虐待を受けて育ったあなたはそれだけ大きな人間になる器があるのです。
自分の闇を乗り越えた人間は、周りの人に光を与えることも出来るのです。
闇が深いほど光は強いのです
過去の苦悩や悲しみ、孤独をどのようにプラスに変えてそれをどのように役立てて行けるかを考えて、思いつくままにノートに書き出していきます。
過去のマイナスの出来事には必ず意味があります。
その意味に気づき、それを自分や人の為に役立てられるようになって行くことで、これまでのマイナスの経験は自分の強みとなり、個性となり、生きる意味になっていきます。